novel2

□男子の本懐達成できず
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怪しげな自転車が一台ありました。
「虎ちゃ〜ん、良く晴れたからサイクリングに参りましょ!」
「誰っ!?お前っ?」
「やだ、虎ちゃんの大好きなおみちゃんだよん」
「だよんって…おみちゃんって…」
伊達のキャラ崩れが気味悪くて仕方ない。これはなんかあるに違いないと俺は警戒したが案の定。
「じゃ〜ん、自転車!」
「自転車…自転車はええけどこいつは何じゃい!?」よ〜く見ると(いや、よく見んでも)サドルからなんか棒状なものが…。この卑猥な形は…。
「臣人は自転車を新調したんだぞ!きゃはっ」
「…伊達」
これに俺を乗せたいんじゃ、こいつは。
「虎ちゃん!二人乗りだぞ!」
「…いやじゃ」
「ええっ!?おみちゃん虎ちゃんと一緒に乗りたい〜」
可愛いらしくしてもちっとも可愛くない。むしろ気持ち悪い。
「とにかく!乗るなら伊達がこの変なのついてるほうに座れよ!」
「…そうかよ」
「うっ」
伊達の奴死に神みたいな目をして睨んできやがった。怖すぎるだろ…。
「そんな奴はこうだ!」
「ひゃあっ!」
伊達は目にも留まらぬ早業で俺の下半身を剥き出しにしスカートをはかせてサドルの卑猥物というよりディルドに跨がらせた。
「ああんっ!」
「出発進行っ!」
「伊達の馬鹿ぁ」
「ローション付きでスムースインだよ!てへっ!」
「あひぃ…はんっ!」
なにこれっ?なにこれっ?凄すぎるっ!
「あらっ、随分感じてるざんすね?」
「んっ!伊達っ…へんなっん…語尾っ」
「スピード上げるぜ!Baby!」
阿保伊達…俺…もう駄目。このディルド先端が穴空いててなんかドンドン汁みたいなのでてくる。
「ひぃっ!やめてぇ」
スカートめくれて中見えちゃう。
「ようし!次は工事中の凸凹道だ、臣人行きます!」アムロ行きますみたいに言うな、馬鹿っ!
「あはあん!ひぐうっ!」ああっ!凸凹道っ!
「あら、残念工事終了ですわ」
「ああんっ!工事もっとしてっ…んっ…欲しかったぁ」
「さっきからすれ違う人が虎ちゃんのことチラチラ見てるでちゅよ?」
「う…っ…うん」
皆が俺のこと見てる気がする…余計に興奮してきた。自転車に騎上位じゃ。ガタガタなる度にパチュパチュって音がする。
ああ、俺もうどうでもよくなってきた自転車ディルド大好きじゃ。

「人気もないしそろそろ俺が楽しむ番だな」
「やだっ!俺はこの自転車があれば伊達いらんもんね!」
「っ虎丸っ!!」
自転車から降ろそうとする伊達を振り払い俺は工事中の道に直行だ!
「と、虎丸ぅ…虎丸ちゃ〜ん帰ってきてぇ」
「…っ!ああっ…っひ」
「自転車最高」
 

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