てきすと
□全て飲み込んで
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あぁ、やっぱり…と思っていたら曲が一気に三曲ぐらい入ってた。
そしてマイクを握って立ち上がった骸クンを見上げると
こ づ く り り し ま っ し ょ♪
という聞き覚えがあるような無いような歌い出しプラス振り付けで、歌い始めた
え、なにこれ。僕と子作りしたいの?なら先に言ってよね。とか思ってたら次は…なんか読めないけどミクっていう歌をひたすら歌ってた。
間奏の合間にも入れてたからほぼ骸クンが独占状態。
でも骸クンめっちゃ歌上
いし(分かんない)けど、楽しそうだったからそのままにしておいた。
一時間くらいして、漸く
骸クンがマイクから手を離した。
「あの、骸クン…」
「僕はヲタクです。美少女が大好きです。ずっと隠しててすみません。嫌なら別れても結構ですから。」
まくしたてるように話して僕をじっと見つめてきた。その眼は諦めが映っていた
「僕は骸クンがヲタクでも良いよ。それが今の骸クンを成り立ててるなら。」
「…画像も、待ち受けも。漫画本、同人誌も沢山あります。DVDもゲームも。ポスターもあります。それでも良いんですか?」
骸クンは苦しそうに俯きながら話している。拒絶されるのが怖いのかな。でも、
「骸クンはどんな子が好きなのか。教えてほしいな。」
その後、骸クンは泣きながら僕に抱きついてきて背中を擦(さす)ってあげた。
今日は一緒にレンタルショップでDVDを借りる予定だもちろん僕の家で。
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