宍「今回は、主に管理人側のマナーだな」
鳳「ランキング、ですか。俺も、いくつか参加してます」
宍「ランキングやサーチに参加する事は、それだけ多くの客を呼び込める点で効果的だ。しかし、そこにも、それなりのマナーがある事は覚えておいた方がいい」
鳳「そうなんですか…」
宍「あぁ。まず、偽装登録はしない。これは、常識だよな」
鳳「……偽装登録？」
宍「よく、そのサイトの傾向に合わせてカテゴリー分けしてる所があるだろ。『BL』とか『夢』とか『小説中心』とか『イラスト中心』とか」
鳳「あ、ありますね。ランキングで、閲覧者が回りやすいように」
宍「そうだ。だけどたまに、自分のサイトの傾向とは全く違うカテゴリに登録する奴がいるんだよ。『BL』と『夢』のカテゴリーに掛け持ち登録して、実際にある作品は『夢』だけとか…こういうサイトは、他のランキング参加者や閲覧者からは間違いなく煙たがられる存在だ。自分の知らない内に、どんどん悪印象が広まっていってるぞ」
鳳「閲覧者の嗜好に合ったサイトが早く見つかるようにカテゴリー分けしてるのに、偽装登録されてたら、ややこしいですよね。…それに、『小説中心』って説明に書かれてるのに、実際に入って違ったりしたら、怒りを通り越して呆れてしまいます。もう二度と、そのサイトには行きませんよ」
宍「主な取り扱いキャラやカップリングに嘘を書く事も駄目だ。本当は、鳳宍のみの作品しか置いてないのに、跡宍とか忍宍とか宍戸受け中心とか書いてみたり…。因みに、『これから書く予定なんです』ってのは、何の言い訳にもならないからな。作品を書いてから、ランキングに登録しろよ。書いてないんだったら、わざわざ説明文に紛らわしいこと書くな」
鳳「確かに、嘘をつくのは良くないですよね」
宍「あと、ランキングで自クリ(※自分でクリックして、サイトの順位を上げる行為)なんかも、しちゃ駄目だぞ。ランキング管理者は、そういうのもすぐに分かるんだ。ちゃんと管理されてるランキングなら、月始めでも無いのに、いきなり全サイトのイン数やアウト数が全てリセットされる事があるからな。それは、『不正するな』っていう管理人なりの警告だ。…自クリなんて、ランキング管理者には確実にバレてるケースが多いぞ」
鳳「…サイトの中身を磨けば、自然と人も集まって、順当に、順位も上がっていくものですしね」
宍「それからサーチの場合、大した更新もないのに頻繁にサーチ上げする奴は、特に嫌われやすい。管理人の『日常日記』の更新なんて、誰も待ち望んでねーからな…ちゃんと、作品で勝負するようにしろよ」
鳳「閲覧者の人達は、その作品を期待してますから」
宍「…今度は、移転や閉鎖した時の対処だ。サイトの移転や閉鎖をしても、ランキングをそのまま放置してる管理人が多いが…これは、閲覧者にとって迷惑極まりない行為だ」
鳳「クリックして、『閉鎖しました』とか書かれたページに飛ばされると、結構ヘコみますからね…」
宍「中には、ランキング管理者じゃないと登録を削除できないランキングもあるが、それでも、『登録情報の変更』で、説明文を『閉鎖しました』などの言葉に書き換えておくべきだ。そうすれば、閲覧者にも一目で分かるからな。移転の時も同様で、ランキングの登録情報は、自分で変更しておけ」
鳳「…俺、この間、凄いの見つけちゃいました。ランキングクリックして、『移転しました。新サイトはこちら→http://〜』って書いてあったから、それをクリックしたら、また『移転しました』って書いてあったんです。何度も移転先サイトのアドレスをクリックして最終的に辿り着いたのが『閉鎖しました』のページで…あれは、本当に脱力しましたね」
宍「……そこまでされると、殺意さえ沸いてくるな。とにかく、サイトは閉鎖文を公開させたら終わりじゃない。その後の尻拭いも、ちゃんと自分でやるんだぞ」
鳳「ランキングの登録情報を変更するには、IDとパスワードが必要ですよね。…もし、パスワードを忘れちゃったらどうするんですか？」
宍「ランキングに登録すると、登録時に使用したアドレス宛てに、IDとパスワードが書かれたメールが送られてくるんだが…それも無くして、完全にパスワードが分からなくなった場合は、ランキング管理者に連絡するしかないな。ちゃんと運営されてるランキングなら、対応してくれるだろうよ」
鳳「…でも、やっぱりランキング管理者の人も大変だろうから、パスワードは自分の手元に控えておくべきですよね」
宍「そうだ。自分が分かりやすいよう、参加ランキングの全てのパスワードを統一するとか、ランキングから送られてきたメールには保護をかけておくとか(パスワードを事前に統一しておけば、一つのメールに保護をかけておくだけで十分だからな)…方法は、色々あるだろ」
鳳「サイト管理人として閲覧者のマナーを謳うなら、自分のマナーもちゃんとしてないとけないですね」