琥珀ノ上澄ミ。

更新放置しててすみません!!
書庫のBeloved.4章「蒼の残像」更新しました!!


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黄昏が来ると彼は言った。


深い海色の目で。


それが訪れる時、世界は終わると言うのだ。


やがて闇が訪れて、世界は永遠に忘却の内に囚われるのだと言う。




けれど俺は信じなかった。

代わりにその長身の男の手を掴んでた。


「例えすべてが終わっても、あなたみたいな上司の手は、危なっかしくって離せませんよ」


彼は笑って、そして大きな手で握り返してくれた。







燃えるような紅が終わったのち、世界は網膜を焼く黄金(こがね)色に包まれる。



俺達はただ手を繋ぎ、その世界の終わりを見ていた。




このオレンジの中に、二人分の魂が溶けていくことを祈りながら…。










……黄昏は、せつない。


だからこそ、いとしいのだ。







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最終更新日 2008/03/15




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