etc.

□明日への協定
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 少し高い背が、ゆっくりと振り返る。その稀有な紫闇の瞳が、私を見つめた。


 ・・・私は、もっと世界を知りたい。
 ずっと傍にあるのに知らなかった、本当の世界を知りたい。

 そしてこの場所で、私のすべき“何か”を見つけたい。

 アスランさんやラクス様、...キラさんの隣で。



 一度だけ深呼吸をして、静かに存在し答えを待つ彼に、私は言った。


「キラさん、これからよろしくお願いします!」


 少し驚いたように目を見張った後、キラさんは花の咲くような笑みを浮かべて私を見た。
 戦場の中でも色褪せることの無い、とても素敵な笑み。


「こちらこそ、メイリン」

 そして、ほっそりとした掌を差し出してくる。
 共に歩んでいくための協定の手。
 その手を、私は強く握った。


 不器用と言われる生き方でも、それでも。
 この人たちと。



 なんだか悩んでいた事が嘘みたいに、胸が暖かくなって、私はキラさんと微笑み交わした。
 キラさんも、綺麗な笑顔で笑っていた.

 そんな私たちを、星たちだけが優しく見つめていた。



END
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