神々の箱庭
□お花見
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CAST…ゼウス、アルテミス、ハデス、ペルセポネ、アテナ、ヘパイストス、ニンフ(召使い)
桜が綺麗に咲いたなら
ギリシャからだろうと飛んでいくよ
お花見
ゼ「つーわけで、花見やるぞ花見!」
ウキウキしながら酒(「神殺し」)を見せつける最高神様。
ハ「私は忙しい」
アル「父様、面倒ですからパスします」
そっけない返事。ハデスにいたっては完無視決め込んで書類に視線を落す。でもそんなんじゃしつっこいゼウスはめげません。
ゼ「ハデス〜お前何時もそればっかじゃんかよ。たまには飲もうぜ☆」
ハ「………」
アル「父様何キャラですか」
ゼ「俺は何時でも俺だ」
アル「はぁ、自分を見つめ直していただきたいですね」
ゼ「………あれ、反抗期?反抗期?言葉の裏に棘を感じるんだけど」
アル「気のせいですよ、父様(にっこり)」
ゼウスは釈然としない表情だが、愛娘の素敵な笑顔になにも言えないご様子。そんな二人の攻防(むしろ攻のみ)を見ていたハデスがトドメの一言。
ハ「………うざい」
ゼ「Σ(ー□ー;)」
ゼウスに100000000のダメージ!。効果はそこそこだ!!(ぇ)。
手を地について項垂れる(俗に言う四つん這い)ゼウス。彼に最早皆で楽しくお花見をするという希望は無くなったかと思われた。
しかし、救いの神は現れるものである。……あ、いや、ここには神しかいないんだけどね。言葉のアヤです。
ぺ「ハデス〜、私もハデスと御花見したいなっ♪」
ア「あら、良いんじゃない?たまにはのんびりしても」
無邪気にハデスを誘うのは、彼の妻のペルセポネ様。
そんな気サラサラなかったけど、さり気なくフォローをしてくれたのは、ゼウスの娘のアテナ様。
言っときますけど、ハデスは妻に甘く、アルテミスはアテナに憧れている。
当然結果は
ハ「……じゃぁ、行くか」
ア「お姉様が仰るなら♪」
ハデスは書類をしまい。アルテミスはすっごい穏やかな笑顔で言い切った。
ゼ「あれ、なにこの差。泣くぞ?つーか最高神に対する態度がこれか?ヲイ」
ゼウスはちょっぴりキレ気味。でも皆に無視されてます。ちょっぴり(いやむしろかなり)空しいゼウス。あまりの空しさに地に膝をついた!
でも流石に自分は最高神なんだからしっかりしなきゃ、というなけなしのプライドからか、地面に垂れ流れる涙をふきつつ立ち上がる。
すると、すぐ側にぼうっと下界の桜を眺めているヘパイストスが!
ゼ「あ、ヘパイストスも行くよな?……ってなにぼうっとしてるんだ」
へ「あ…いや別にたいした事ではないです……ただ、今朝から妻がアレスとどっか出かけて帰ってこないんで、
あの女を彷彿させる桜を全焼させようかなーって考えてただけです」
____沈黙
ゼ「ははっ、ヘパイストスって冗談キツいなぁ〜」
ヘ「私、冗談苦手なんですよね………」
______沈黙
へ「……はぁ…焼きたい………(ぽつり)」
ゼ「誰か色魔(アフロディテ)とヘタレ(アレス)を連れてこい」
二「畏まりました(ー言ー;)」
この後、結局某花見の名所でオリュンポス12神全員参加のお花見が開催されました。
次の日、桜は全部散ったとか木が灰になってたとか。
ローテーションですみません。本当は漫画で更新したかったけど、今の私の技術じゃ無理でした。
次はもっとハイテンションで面白可笑しく書きたいです。