神々の箱庭

□ある日の疑問
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CAST…ディオニュソス、アリアドネ、その他

※ディオニュソスの話を知ってた方が楽しめます。






気になった事は訊いてみよう!

好奇心は更なる発見の糸口となるのSA☆








「ある日の疑問」








ディオニュソスの妻・アリアドネは、いつも夫の信者の酒飲み共の後始末で大忙し!

今日も生来のリーダーシップで頑張ります☆



男A「アリアドネ様ー、むこうで男Cたちが諍い起こしてまさぁ」

ア「狽ワたぁ?!もみ消すこっちの身にもなってよ!!」

男B「アリアドネ様ー、酒が足りんですわーー!」


ア「はいは……知るかぁぁぁぁぁ!!!
自分で調達しなさい!」


ディオニュソスの妻・アリアドネは、元クレタの姫君です。しかしある日……まぁ色々あって酒と演劇の神・ディオニュソスの妻になったんですよ。

ですが、姫としての教養で、酒飲みにも慕われるような素晴らしいリーダーシップを発揮しています(どんな教養)。

なので、彼との結婚生活は想像を絶するほど過酷でした。沢山いる夫の信者(つーか酒飲み)の世話をしなくちゃならないんですもの。新婚気分を味わうどころじゃないんですよ?乙女の夢ぶち壊しですよ。


しかもトドメに結婚した理由が



デ「え?理由?使えそうだったからv(にっこり)」





ア「……こんなこと言われた日には、最早涙もでねぇよチクショー」


ぶちぶち言いながらも男Cの諍いを諌めに行くアリアドネ。


ア「はいはいC、さっさと列に戻りなさい」

男C「ア、アリアドネ様?!」

男D「はん、アンタがろくでなし神の妻か、やっぱりマヌケ顔だな」

ア「(むかっ)……男C、あれほど諍い興すなって言ったでしょ?帰るわよ」

男C「だってアリアドネ様!こいつらディオニュソス様を酒飲みのろくでなし神だとか言うんですよ?!妻の貴女なら黙っていられ___」


「私の夫は酒飲みのろくでなしですが何か?」


男C「Σ(ー□ー;)え"ぇ”っ?!!」

男D「はっ(嘲笑)、妻にまでろくでなしって言われてるようじゃぁなぁ。やっぱり信仰するなら太陽神アポロン様だろ」


ア「え、貴方あのシスコン神を信仰してるの?うわぁ……(可哀想な者を見る目)」



男D「(絶句)…………(Σハッ)お、おいちょっと待ちな!アポロン様をそんな事言いやがって…許さねぇぞ!!!」


ア「え…お前なんかの許しはいらないわ、愚民(虫ケラを見る目)」


男D「Σ(ー□ー;;)(ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」




男C「アリアドネ様怖えぇ……u」

男A「流石王女。人を見下す瞳が冷たいな」

ア「何か言ったかしら?」


男AC「「Σなにも?!!!」」





ところ変わって酒場__



ア「いい?もう諍いを起しちゃだめよ。さもないと…………千切る」


信者全員「「「はっ、はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!(え、なにこれ鬼神が御降臨?!!!)」」」


ア「はぁ〜…ディオニュソスが半分くらい面倒見てくれたらなぁ〜…つーかあいつが司教だろ?なんで私が面倒見なきゃいけないのよ!!!!!」

男A「(ガタブル)いや…それがディオニュソスさ「なにか言った?(にーこり)(アリアドネ)」いえなにも」


アリアドネによる恐怖政治が出来上がっていた(ヲイっ)

そんな中、すでにへべれけになっていた男Bがおもむろに口を開いた。


男B「そういやディオニュソス様ってさ〜親父はゼウス様だが母親って誰だ?」

男E「え、桃から生まれたんじゃなかったのか?!」

男A「Σ股だろ?!」

男C「え、なにその屈辱的な誕生?!!!」

男A「いやでもそう聞いたんだが……男Bはなんか知らないのか?」

男B「すかー…もうお腹いっぱい………むにゃむにゃ」

男A「をおぉぉぉぉぉぉぉおおい!!!なんつーベタな寝言!」

男C「結局のところどうなんですか?アリアドネ様」

ア「え?」


気づけばむさくるしい男共もとい信者たちがアリアドネを凝視している。

普通のおなごだったら恐ろしさのあまり(むしろ気持ち悪さゆえ)気を失うだろうが、彼女の場合は別。それにはまったく動じていない。

流石ディオニュソスの妻。


ア「えーと………言っていいのかな?」

男C「気になるんで言ってくださいよ〜姉御〜vvv」

ア「ふふふ、キモいわね。捻り潰すわよ?(黒オーラ発動)」

男C「ごめんなさい(ーー;)」


ふぅ、と手元の葡萄酒に視線を落し、アリアドネは口を開く。

ア「ディオのお母様は………彼が生まれる前に死んでしまったの……」



シーン…………___



信者「「「(ディオニュソス様……そんな過去が………(ぐすっ))」」」




ア「ヘラ様の嫉妬を買ってね……でも、お腹の中にいた彼はなんとか無事だったから………ゼウス様の股に縫い付けられて成長したらしいわ…………」




信者「「「(……………………………う"っ…u)」」」



男A「つ、辛い過去を持ってらっしゃるんですね……(あ、だめだ笑いそう)」

男C「お可哀想ですね………(あ、こいつ笑うな)」

男A「なんつーか……(色んな意味で)報われねー……」


ア「………………(ー"ー;)」



それぞれの思いを抱きながら表面上だけはしんみりしている中、泥酔していたはずの男Bがぽつりと呟く。



男B「ディオニュソス様……寂しいんじゃなぁのかな……だから俺たちを集めたとか」



シーン……___(またか)




ア「………私、ディオんとこに行ってくるわ(ガタッ)」


男C「Σええ?!!じゃぁ誰が片付けやるんですかぁ?!!!」


ア「手前(テメー)の尻は手前(テメー)で拭きな(ギロッ)」


男C「すんまっせんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
Σ(T□T;)」




アリアドネは、ディオニュソスの所へ駆けて行った。



男C「うっうっ……アリアドネ様怖い………(めそめそ)」

男A「馬鹿だろお前………u」

男E「しかし、なんだかんだ言ってアリアドネ様はディオニュソス様が好きなんだなー」




その後、ディオニュソスの部屋。



ガチャ



ア「ディオー、入るよー」

デ「ああ、っていうかもう了承取る意味ないよね(にっこり)」

ア「気にしない気にしない。ところでディオ、訊きたい事があるんだけどね」

デ「なに?」

ア「あのさ、お母さん死んじゃって悲しくない?」

デ「………」



なんてストレートな言い方


しかしディオニュソスは別に動じる風もなく、さらりと答えた。



デ「ああ…」

ア「そっか…そうだよね、悲しくないわけn「別に?(きっぱり)。それと前も話したと思うけど、愚か者が死ぬのは当然の理だからね(にっこり/黒笑)」


「Σ(ー□ー;)
   (怖っ!!!)」



デ「あと、昔俺を攫おうとした海賊たちもイルカにしてやったし。実力もろくにないくせに身分を弁えない奴も嫌いだね」


ア「へ、へぇ…………え、それじゃその後海賊はどうなったの?」



ピタッ





デ「…………アリアドネ」

ア「はっ、はいぃいっっ?!!!(つい奇声)」


デ「知りたいのかい?(超笑顔)」

「あ、やっぱ良いです。はい」








その笑顔でなにをした


アリアドネ談。















…………はいっ。読んでくださってありがとうございました。オフで描いた漫画の修正バージョンですが、前半は新しく付け加えたんで大丈夫かなーと(なにが)。

では、お粗末様でした。







 

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