プロポーズ大作戦

□ハンガリーの場合
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「まぁ…確かに選択肢はなかったわけだが…」

「えへへードイツとお食事ー」

「イタリアお前可愛いなー美味い飯食ったあとはお兄さんに食べられてみない?」

「フランス!!注文した料理はまだなのか」

「はいはいもうできますよ。相変わらず守備かてぇーなイタリアの周りは」

ブツブツと文句を言いながらフランスは厨房の方へと消えて行った。

「ドイツが外で食べようなんて誘って来るとは思わなかったよー。しかもフランス兄ちゃんのお店なんて!」

「いや俺も来たくはなかったんだが…」

「ヴェ?」

「た、たまにはこういうのも良いかと思ってな」

「そっかー!俺も良いと思うよ」

洒落た薄暗い店の中でもイタリアの笑顔はランプに照らされて輝いて見えた。
癒されるのだが俺は緊張でいっぱいいっぱい。
背中に妙な汗をかくのを感じた。

この店が暗くて助かった。
多分俺は今緊張で顔が引き攣って目もあてられない程酷い顔をしているだろう。

「お待たせしましたー」

「うわぁ美味しそう」

「美味しそうなんじゃなくて美味しいって絶対!」

「ヴェッそうだね、フランス兄ちゃんが作ったんだもんね」

「あったりまえだぜ!…ドイツどうした?もしかしてマナーがわからないんでちゅかー?」

「そ、それくらいはわかる!!」

「ムキになんなって!まぁお二人さんごゆっくり〜」

フランスは軽い口調で言いながら右手を上げ、店の奥へと去って行った。


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