06/13の日記
02:14
臆病者の僕だから、
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おまじないをしてみました。
おまじないは久しぶりでした。幼稚園か、小学校の始まりいらいでしょうか。
余りにも久しぶりだったので、少しくすぐったくも感じていました。
おまじないは、変な呪文を唱えてみたり、想いをこっそり辞書に挟んだり。
それはそれは、ほんの子供じみた行為でした。
それは本人も分かっているようでした。
時折顔を上げて「何をやってるんだか」とでも言い出しそうな面持ちで、やれやれと首を振ります。
でも半面、その人は一生懸命におまじないをしていました。
「おまじないとか信じる人だっけ?アンタ」
姉らしき人が、からかう様に聞いてきました。
質問中も姉の視線は、部屋やら本人の手先の作業に集中していました。
もしかしたら、興味があるのかもしれません。
そんな姉に、本人は答えました。
「どっちかというと、信じない派」
「じゃあなんで、いまさらおまじないなのよ?」
「今更だからだよ」
色々な事を知って、色々な後悔をしたから。
臆病な自分はもう、動きたくないってきかないのだから。
でも、もう一度あがいてみたいから。
おまじないに背中を押してもらうんだ。
後ろで「大丈夫」って励ましてくれるものがあったら、
それが神様だろうとおまじないだろうとありがたいでしょ?
つらつら考えた事は口にださなかったからでしょう。
姉は、「わかんないわあ」と更に呆れた様子で方を竦めるのでした。
その人はまた、何もなかったかのように
パソコンで、「おまじない」を検索し始めました。
「へー…こんなのもあるんだ」
カチカチと、恋を進める音が聞こえました。
end,
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