06/20の日記
19:18
あるものも、ないものも。
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一年なんて、そりゃああっという間で。
でもそのあっという間に過ぎ行く日常に気がつく時は大抵、やれお正月だとかクリスマスだとか。そんな節目になる行事の時で。
そんな「特別な日」なんかより、よっぽど多い「普通の日」は、ゆらりのらりと好き勝手に。まるで自分の意思なんてなかったかのように流れていく。
多くの人が「普通の日」が「特別な日」なのだと気づくのは、その「普通の日」がぶち壊れた時。
今まで当たり前に目の前に広がっていたものがなくなって、「非日常」が世界を彩った時。
クスクスと笑う意地悪な神様に遭遇して、その人はようやく気づくんだ。
「ああ、あの時は幸せだった」って。
なら、失う前に気づけばいいんだ、って。そう思うけど、失う事を考えようとするけれど。
それはあまりに現実離れしていて、ふわふわと定まらないものだから、ついつい忘れてしまうんだ。
失った時限定の空虚感は、その時にしか分からないものさ。
いずれ分かりたくなくて。でも分かってしまうその気持ちに、僕はどう立ち向かえればいいんだろうか。
こんな大切な事なのに。
誰も教えてくれやしない。
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