is in love

□陸
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寒さに目が覚めて、外を見ると
陽が傾きかけているのが分かった
あ、と体を起こし冷え切った体をさすって
起き上がり窓を閉めて、カーテンを閉じる

夏目の様子を見に、寝室へ行くと
まだよく寝ているが
声を掛けて、頬を撫でると
まぶたが開く
「名取さん・・・」
「・・起きられるか?」
「はい・・・」
夏目は起き上がりながら、少しだけ顔をしかめた
「痛い?」
顔を覗き込んで聞くと、途端に真っ赤になる
「だ・・・大丈夫です・・」
「立てそう?」
手を出して、聞くと
「多分・・・」
上掛けを除けようとして、自分が裸のままなのに気付いて
また布団を抱え込んでしまう
「もう全部見たよ」
「でも・・恥ずかしいです」
「あ・・そう」
俺は立ち上がって、クローゼットからガウンを出して
渡してやると、急いでそれを着てしまう

「綺麗に拭いたけど、シャワー浴びたいなら行ってきたら?」
「ふ・・・拭いた?」
「ああ・・・」
ビックリして見られたので、普通に答えると
夏目はそれも恥ずかしかったのか、真っ赤になってしまう
俺は顔を近づけ、頬にキスを落として
囁いてやる

「君が見たことも無い所まで、全部見た」
「っ!・・・・」
夏目は真っ赤になりながら、俺の胸を押して
「すけべ!!!」
「なんだよ、すけべって」
俺は笑いながら、また抱きしめて頭にキスを落とすと
胸に向かって、何やらブツブツ言っている
「名取さんの裸は見てないです・・・」
「ああ・・ごめんね脱ぐ暇なくて」
笑いながら言うと、また胸に向かってブツブツ言う
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