Temptation

□魔法 
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どんな魔法を使って、僕をこんなに惹きつけるの?


「や・・・・」

仰け反らせる背中を見てにんまり笑う
わざとゆっくり胸に指を滑らせて
軽く突起を撫でると
また身体がピクリと反応する

お酒が入って、体中がピンク色に染まった夏目を見下ろして
名取は髪を掻き上げる
何度も口づけを交わした唇は赤く染まり
誘うように開いて
うっとりと見上げて来る瞳は潤んでいて
なんとも言えない色香を放っている

そんな反応されると止められるかな・・・

ゆっくり唇を撫で

腕を頭の上に上げられて
可愛いピンク色のサテンのリボンで蝶々結びにされている
まるで可愛い可愛いプレゼントの様で

「本当にイヤなら・・すぐ解けるよ」

そういって唇を軽く噛むと

「んん・・・・」
「ん?・・・いや?」

指を胸からへそをたどり
夏目へと触れると
もう反応して芯を持ち始めている
軽く指で撫でると、夏目は目をギュッと瞑って

はあ・・・と悩ましい吐息を漏らす
結んでいるリボンは軽く噛んで引っ張れば
簡単に解けるくらいゆるゆるに結んでいる
手首を締め付けてもいない

足は自由だし、本当にイヤなら蹴れば済む話だが


名取は先に進むのが怖い夏目にあえて
縛ることで、気持ちの逃げ道を作ってやった

後で恥ずかしがるであろう夏目が
名取さんに縛られたから!
なんて真っ赤な顔して噛みついてくるのは
目に見えている

だから今日は思う存分可愛がってやろう

白い肌に赤い花びらを思う存分散らしてやりたい
その唇を心ゆくまで味わいたい
君の中の熱さを身体に覚え込ませるまで沈めたい
どんな声で甘えてくるのかこの耳に、胸に、脳に刻み込みたい

どれだけ君に夢中かなんて知らないだろう?
俺の気持ちを君に埋め込みたい

「夏目・・・」

手で包んで夏目を撫で上げ
首を逸らして喘ぐ様子を見上げる
胸に舌を這わせさらに快感を煽れば
初心な身体はピクリと反応している

「夏目・・・君は」
「ん・・・・あ・・・・」

意地悪く弄んでいる名取の手を
もどかしそうに見てくる夏目に笑いかける

「ねえ?・・」
「ん・・・・」

顔を近づけて、耳を嘗めあげると
ふると身体が震えて
リボンで結ばれた腕を輪っかのまま首に掛けて縋り付いてくる

そのまま背中を抱き寄せて
そっと耳に囁いてみる

「どんな魔法を使って、俺を惹きつけているの?」

そのまま握った手に力を入れると
腰が少し浮いてくる

「や・・・してない」

喘ぎながら出す言葉に、笑みが浮かぶ

「ううん・・・してるよ、俺がこれだけ君に
恋してる・・」

そういって唇を合わせると
名取の口に向かって
おれも・・・
そう囁く声が聞こえた気がした

身体をギュッと抱きしめると
細い腕でしがみついてくる腕が愛おしい
2人で高みへ昇るのもすぐだ

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