is in love

□零
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それは突然やってきた


「弟子にしてください!!!」

「はい?」

真剣な夏目の顔を、思わず見返す

「え?・・・な・・・なんの?」
「勿論、祓い屋です」
「・・・・え?」

戸惑ったまま
絶句してしまう

「本気で?」
「はい!」

相変わらず真剣な顔
しかも瞳をキラッキラさせて俺を見てくる

「ちょっ・・・ちょっと待て・・」
俺は頭を抱え込んで、フローリングの床に正座しながら
カチンコチンに緊張している夏目を見る

今日は相談があるとのことで
学校帰りにやってきた、夏目は学生服姿だ
あと半月もしたら卒業で

「あれ?・・進学するって話は?」
「そんな事言ってませんよ」
「そうだった?」
「はい・・・」
夏目は首を傾げて見てくる

そうか・・何故か
俺の中では、夏目は大学に行って
就職して、大学で知り合ったか就職先で見つけたか
気立ての良い、可愛いお嫁さんを貰うもんだとばかり・・・
勝手に夏目の行く先を思い描いていた
まさか
まさか・・・・
弟子にしてくださいとは・・・

まだ、ショックから抜け出せず
頭がうまく働かない
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