is in love

□肆
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あの日から
なんだか当たり前の顔をして抱きついてくる夏目・・
いや・・・悪魔だ

今もソファに座る俺の下でラグに座り
一生懸命に甘夏の皮を剥き
「あ〜ん・・」
等と言ってくる
絶対口は開けずに、手で取る俺も大概大人げない
そんな俺を、悪魔はいい笑顔で
「恥ずかしがりやさんですね」
とか言ってきてる

こいつ・・・
誰かこいつにガツンと言ってやってくれ!
何を?それは分からないけど・・

俺はため息を吐きながら、悪魔を見下ろす

君・・祓い屋の修行なんて、全くする気無いよね?
はの字すら出て来ないもんね
・・・・・ああ・・・成る程・・・・
ここで気付く俺も俺だが・・・口実か・・・
うん・・それなら納得・・

野郎同士で話している時に
既婚者等は夜のお勤めを強要される辛さ!お前ら知らないだろう!
などと嘆いていたが、若い野郎にしたら
羨ましいとか、毎晩頑張る等とちゃかしていたが

今なら分かる・・
毎晩、期待を込めた目で俺を見てくる夏目を
無理矢理寝かせて
最近は家に帰るのが辛いとか
ベッドに行くのが辛いとか
いっそのこと、乗っかって抱いちゃえば?なんて悪魔の声が・・でもさすがにそれはまずいだろう
なんて、理性的な俺・・
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