is in love

□漆
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玄関を入り、靴を脱ぐのももどかしく
噛みつくように唇を重ねる
お互いに激しく求め合うようで
浅ましくもあり、強い感情がぶつかりあうようでもあり
夏目の体を抱きかかえて、寝室へ連れ込む
お互いに唇を離すのも寂しいが、渋々離して服を脱ぎ出す

お互いに上を脱ぎ捨てたところで、夏目の手がジーンズのボタンに
手を掛け、躊躇している
「脱がないの?」
ニヤリと笑い聞くと
「名取さんこそ」
ジッと見てくるので、いいよとパンツのボタンに手を掛けると
何故か夏目はクルリと後ろを向いてしまう
「なんで後ろ向くんだよ」
そう話しながら脱ぎ捨て
「いや・・・なんか」
俯きながらボソボソ言うので、近づいていき
足払いをしてやると、ぐらりと身体が傾ぎ
腕で受け止めて、布団へ寝かす
「わ!」
ビックリして見上げてくる顔を見て笑いが込み上げる
「何するんですか?!」
「手っ取り早く寝かしたの」
「もっと優しい方法あるでしょ?!」
「ちゃんと受け止めたろ?」
何が不服だと、言いながら夏目のジーンズを脱がすと
「わ〜!」
「叫ぶな」
「だって急に・・・」
頬をピンクにして抗議してくるので
「じゃあ、聞こうか?・・・」
そういって、顔を近づけて唇を夏目の唇近くまで寄せて
思いっきり甘く囁く
「夏目の大事な所が見たいから・・・下着脱がせていい?」

言った途端に、顔が真っ赤になり
右拳がやってくるので、左で止める
「ほら・・聞くと叩いてくるでしょ?」
「うう・・・そんな聞き方しなくても・・」
「ん〜・・じゃあ・・」
「もう!いいです!」
「そう?」
と言いながら、下着をはぎ取ってやると
目をギュッと瞑る
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