だいすきなきもち

□初めての・・・U
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よく晴れた初夏の日
日中はもう暑く、汗ばむ季節になってきた

からりと晴れた空を見上げて暑くなるのかなと思う
ベランダに布団を干して、庭で遊ぶ修樹を見たら、一人で一生懸命穴を掘っている
また、何か思いついてしてるんだろうな〜と苦笑する
最近は反抗期もあってか、一筋縄ではいかない時もあり
本気でケンカもしてしまい、塔子さんから大人げない等と俺が怒られる時もある
休みの日にしようと溜め込んでいた、部屋の片付けと、遅くなった衣替えなどを、塔子さんが手伝ってくれている

「ふふ・・」
「ん?何かありましたか?」
「ううん・・子供の成長って早いなって思って」
タンスに閉まってあった、修樹の去年来ていたシャツを出して笑っている
確かに、このサイズはもう今年は無理だ
「こないだまで片言だったのに、もういっちょ前に文句言うんですもんね」
「ほんとに・・ふふ」
二人で感慨に耽っていると、庭から呼んでいる声が聞こえてくる
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