だいすきなきもち ミニ♪

□あまえたさん
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風邪引いた〜!の連絡があり
明日が休みのこともあり
念のために、来てみた
見た感じ元気そうだ

「熱とかあるんですか?」
「測ってない」
「え?じゃあ、喉が痛いとか?」
「いいや」
「病院行ってないんですか・・?」
「行ってないよ」
部屋着で、ソファに寛いでる姿は
どこが風邪だよ!
と言いたいけど・・・

「もの凄くだるいとか?」
ん〜?と考えながら
「無いな」
「あの・・・・」
「ん?」
「こんな事言いたくないんですが」
「うん」
「風邪なんか引いてないですよね」
「そうかもしんないね」
「ちょっと!俺慌てて来たんですよ!」
「夏目に連絡した時は、くしゃみが3回出たんだ」
「・・・・・・はい?」
「ほら、言うでしょ?1回だとただのくしゃみで、2回だと噂されてて、3回だと風邪だって」

いい笑顔で言ってくる
この男を殴っていいのだろうか
いや、いいよね
もう殴っちゃおうか
頭の中で思考がぐるぐる回転する

拳をプルプル震わせてる俺に
名取さんは
「泊まっていけるんだよね?」
なんて笑顔で聞いてくる
俺は、こいつ〜、とその時気づく
名取さんの作戦勝ちな事に

試験が間近だからと話していたので
普通に言えば、絶対泊まりはきていない

くそ〜と思いながらも
仕方ないと、ため息を吐いて鞄を置いて
上着を脱ぐ
「負けました・・泊まりますよ」
と名取さんの隣に座ると
笑顔で、晩御飯を何にしようかというので
腹立つから、ピザの1番高いメニューと
サイドメニューを指さす
名取さんは笑いながら
「了解しました。我儘でごめんね」
と軽いキスをしてくる

「我儘というよりは・・・ただの
あまえたさんですね・・・」
俺がぼそりと答えると
笑いながら、またキスをしてくる

あまい夜になりそうです

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