だいすきなきもち ミニ♪

□恋人はワイン色 ver2
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「ワイン飲んでみない?」
ボトルを掲げて見せて話すと、夏目はキョトンと見返して来る
「一応、未成年なんですが・・」
「店なら問題あるけど・・家だし、俺だけだよいるの」
「・・・ちょっと飲んでみたいです・・」
夏目は少し笑いながら、恥ずかしそうに言う
その様子が可愛くて、頬にキスを落とすと
さらにふんわり笑う

ソファへ促しながら
摘める物も用意する
購入したばかりのDVDをセットして
2人でゆったりと座り
ワインを開ける、俺を興味津々の様子で見てくる夏目も可愛くて、グラスに注ぐと
さらに目が輝いている

「初めてです・・ワイン飲むの」
「だろうね、ご飯食べた後だからそんなに回ることは無いと思うけど、様子見ながら飲もうね」
「はい」
嬉しそうに頷いて、ラグの上にペタリと座って、ワイングラスをそっとつまみ
俺も持ち上げて、軽くグラスを合わして
口に含むと、ソムリエが勧めてくれた
初心者でも飲みやすいワインは、甘口で
口の中に爽やかな味が広がる
怖々と飲んでいる夏目を見て

「どう?飲めそう?」
「はい!美味しいです」
「そっか・・いける口だね」
笑いながら、グラスに注いでやる
DVDを見ながら、チーズやクラッカーを口にして
アクションなのか、コメディなのか
映画のあり得ない展開に笑って、夏目に話しかけても返事がない

顔を覗き込むと、目をすがめて画面を凝視している
(?・・・・)
ボトルの中身はいつの間にか、残りわずかになっており
(あれ?こんな飲んだかな〜・・)
ボトルを持ち上げて覗いていると、横から突然引ったくられる
びっくりして見ると
夏目がボトルから、ワインをグラスに注いで
大変良い飲みっぷりを見せている

(・・・おいおい・・・)
「大丈夫?そんなに・・飲んじゃって?」
顔を覗き込むと、思いっきり半目になって見つめ返される
「大丈夫」
「そう?・・・・」
取りあえず、そっとボトルを取り返しておく
(完全に目が据わっちゃってるよ・・)

何か口に入れさせた方がいいかなと
クラッカーの皿を夏目の前に、寄せていくと
夏目が手で遠ざける

俺をジッとみて
「おい・・周一!」
(しゅ・・周一!?)
ビックリして見下ろすと、完全に目が据わり、自分の前の床をバシバシ叩く
「ここ座れ!」
「え・・・はい」
素直に床に降りて、何故か正座の俺
目の前に座ると、俺の顔を覗き込んで
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