Beloved feeling

□*two*
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あの衝撃の出会いから
ことある毎に絡んでくる・・・・
名取周一・・

何故か俺が1人の時に現れて
なんだかんだと話して、去っていく
お前はストーカーか!!

今もだ、西村達と別れての帰り道
どこからともなく現れ
「こんにちわ」
など、白々しく笑いかけてくる
白く吐く息までも装飾になっているようだ・・
「・・・・・・」
俺はそのキラキラ笑顔をうんざりして眺めると、さらに笑って
「嬉しいな〜、その表情、会えて嬉しいって書いてあるよ」
「お前の目は節穴か・・・」
「いえ、バッチリ1.8です」
「・・・・・・」
俺はため息を吐いて、歩き出すと横に着いてくる
「夏目ってさ〜、他の奴には優しいのに俺だけに冷たいよね?好きの裏返しにしても、もう少し柔らかくしないと分かって貰えないよ?まあ、俺にはちゃんと通じてるけどね」
「目だけじゃなく、脳みそまでおかしいのか・・」
「学部の主席だよ〜」
俺は立ち止まり、思いっきり睨み付ける
「なんなんだよ!なんで俺にかまうんだよ!」

「だって仲間でしょ?」

「はあ〜・・・」
俺はため息を吐いて項垂れる
理解出来ない・・・
「他にいた?見える奴」
「・・・・いない」
「でしょ!仲良くしよう!」
「女と遊んでろよ」
「もう飽きた、夏目と遊ぶ方がいい」
俺は目線を上げると
うっとりとするような綺麗な笑みを浮かべる
俺は両手で顔を伏せて、ため息を吐く
「つ〜か!夏目、夏目って慣れ慣れしいんだよ!」
また歩き出す
「え〜、キスまでした仲なのに〜」
俺は慌てて回りをみて、睨み付ける
「こんな所でそんな事言うな!しかも!したんじゃない、無理矢理されたんだ!」
「こんな所でってどこならいいの?」
近づいて来て、顔を覗き込んでくる
俺は後ろにさがって

「知るか!死ね!」
と叫ぶと、ダッシュで逃げた
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