Beloved feeling

□*eight*
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話し声が聞こえて目が覚める
目を開けて、ぼんやりしてると
ベッドに腰掛けて、名取が誰かと電話で話しているようだ
低すぎず、高くも無く、響く甘い声を
ウツラウツラしながら聞く
段々と眠りから覚醒して、話の内容が理解できるようになる

「そうですね・・・足を捻挫しているので、今日はこちらに・・・・・ええ・・・・・・はい・・・・・・そういえば、来週からバイトがあるとか・・そうです、あさひ食堂の・・・・ええ、多分無理かと・・・・・
お願いします。・・・・はい、伝えときます」
まだ半分寝たまま会話を聞きながら、ああ、俺の事なんだなと
分かってくる
そこでパッチリ眼が覚めて、ベッドから起き上がると
名取が振り向いて笑う
「ああ、今起きました。代わりますね」
俺に携帯を渡してくる
「もしもし・・」
「「もう!貴志君ったら!どれだけ心配したと思ってるの!
財布も携帯も持たずに〜」」
「ごめん・・・」
「「周一君が掛けて来てくれなかったら、警察に電話する所だったわ!」」
いつの間にか周一君になってる・・・
「「聞いてるの!?」」
「はい・・聞いてます・・・・・・うん、うん・・・・分かった・・・はい・・・・うん・・・・お休み・・・」
携帯をプチッと切って、ベッドに倒れ込む
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