Beloved feeling

□*nine*
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足の捻挫も治り、バイトに復帰も出来た
おやっさんに、母から預かったお土産と
お詫びを言うと
「夏は見た目からして体が弱そうだからな〜」
と思いっきり笑われて、言葉に詰まる
「そんなに・・・弱くないです」
「いやいや・・しょっちゅう熱出してるじゃないか、もっと食って体力つけないとな!」
とバシンと背中を叩かれる
めちゃくちゃ痛い

おやっさんは食堂の親父だが、背丈が180もあり
ガッシリ体型のなかなかいい男ぶりだ
奥さんの話だと、大学ではアメフトをして
社会人でも経験もしていたが
家の親父さんが倒れて、やむなく家を引き継いだとか
今でも、時間があるとジムで体を鍛えまくっているらしい
子供さんはおらず
親父さんが亡くなった後は、奥さんと2人暮らし

人好きの夫婦なので、友人も多く
この食堂で、土日の休みなどは会合や飲み会などで使ったり
たまに手伝ってくれなどと言われる事もある
友達も朗らかで優しい人達ばかりで
中でも会社を興している人達などは
就職に困ったらうちに来いとか、職人さんも弟子に来て良いよなどと
言葉をかけてくれる

就職はなるべく地元でと考えているので
いつも曖昧に受け答えをしている状況だ
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