Beloved feeling

□*eleven*
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一緒に住み始めて
2ヶ月が過ぎた
特に何の問題もなく・・喧嘩も無し
大学も始まり、バイトもあり
思ったよりもベッタリでは無く、部屋に一緒にいる時間はそんなに無い

今日も自転車で家に帰ってくると
部屋は真っ暗で
「まだ帰って無いんだな・・」
電気を点けて回る
お風呂の用意と、お湯を沸かして
服を着替える
6月も後半になると、さすがに蒸し暑いような感じがする

ベランダの窓を開けると
さすがに最上階だけあって、ひんやりした風が入ってきて
自転車を漕いで熱くなった体を醒ましてくれる
お湯が沸く音がしたので
キッチンへ行き、インスタントコーヒーを入れる
豆よりインスタントのが美味しいと言うと
名取はあからさまに驚愕の表情を浮かべ

その味覚はなんとかしないとねと嘆いた
うるさいって感じだが
拘っている奴には分からない感覚なんだろう
お茶を入れるときも、ポットを温めろだの
お湯の入れ方はこうだの
いちいち細かい・・・
自分で入れろって思うが

「夏目が入れてくれるお茶はすごく美味しい」
なんていい笑顔で言われると
嬉しくなり、いれてやろうかって気になるから
単純だなと思う

帰ってきそうに無いので
お風呂に入る
上がって、体を拭いて
下着だけ履き、リビングへ頭を拭きながら入る。やはり帰って来ていない
時間はもうすぐ12時になろうかという時間だ
(撮影が長引いてんのかな?・・車だから電車も関係無いし・・大丈夫か)

さすがに窓は閉めて
髪を乾かして、先にベッドへ潜り込む
眠りはすぐに訪れてきた
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