Beloved feeling

□*thirteen*
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講義が終わり、ノートや筆記用具をしまい
椅子の背もたれに、はあ〜と息を吐きながらもたれると回りの奴らが、チラリとこちらを見てくる
髪をかき上げながら見返すと
慌てて目を反らす奴ら

(・・・・・何?)
髪を元に戻して、背もたれから体を上げて
鞄を取ろうとすると
横で田沼が繁々と見てきてる視線を感じて
「なに?」
「ああ・・夏目って彼女とか出来た?」
「何?急に・・いないけど」
「じゃあ、好きな人できた?」
「なんだよ・・急に」
「なんか最近、妙に色気出てきたよね」
「はあ〜〜!?」
「自覚無い?」
「有るわけ無いだろ・・そんなの」
「ふ〜ん」

田沼は笑いながら、鞄に物を詰め込んでいる
「変な事いうなよ・・」
思わず自分の顔をペタペタと触る
なんか変な物でも付けているかのように
「だって色気出てきたもん・・彼女が出来たか・・好きな人でも出来たかって思うでしょ?」
「・・・・」
「それか〜・・最近名取と仲いいから
影響受けたのかな?」
ニヤリと笑い、首を傾げて見てくる
「いっ?」
ビックリして顔を撫でる手が止まり
と同時に顔が熱くなる
(赤くなるな俺!!)
田沼から顔を反らして、鞄の中身を確認する振りをしてるが
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