is in love
□伍
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そのまま俺はお互いの荷物を取りに
往復をしてから、仕舞いっぱなしだった布団を出して干し場へ運び
そんな作業をして、和室に戻ると
相変わらずしょぼくれた顔をしているので
頭を撫でると、見上げてきて
顔がくしゃりと歪む
「何か飲む?お茶でも入れるか」
夏目はポロリと涙をこぼして
「すいません・・俺・・」
「夏目は何も悪く無いだろ?・・気づかなかった俺にも責任ある」
「迷惑ばかり掛けて・・」
「そんな事言うな・・痛かっただろ?ゆっくりしてて」
キッチンへ行き、しばらく水を出して
使ってなかった分綺麗にする
やかんを火に掛けて、風呂場へ向かい
洗って、お湯を張る
キッチンへ戻り、2人分のお茶を入れて
夏目に持って行く
「服着替える?」
「はい」
夏目の鞄を持ってきて、横に置いてやる
横に立つ俺を見上げてきて
「1人で着替えられます」
「あ・・そう」
向こうへ行けと言われて、素直に部屋から出てついでだから、シーツなども干して置く
よく晴れているから、1時間も干せばいいかなと布団をひっくり返したり
やっぱり・・主夫だな俺って
まめな自分に賛辞を送る