HP and SB 1 ○アズカバン編

□11 強くなる
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「ったく、おいマルフォイ!」
「なんでこいつがいるんだよ!」
やーやーと騒ぎ立てる双子に大してドラコは憮然とした態度で返す。
「必要と感じたからだ。僕は感情論で事実に目隠しをしたりしない」
「「嘘つけ!感情論で生きてきたくせに!」」
「いやぁ、随分な嫌われようだなぁ」
賑やかな自分の部屋を見渡してルーピンは苦笑した。
「そろったね、フレッド、ジョージ、ドラコ、セドリック」
機嫌悪そうに顔をしかめた双子とは対照的に、ドラコは見下したような呆れたような顔をしている。
「しかしなんとも意外なメンバーだね」
「「俺達ならこいつを呼ばなかったからね!」」
「はぁ、いい加減にしろ」
勿論年齢からするとセドリック、双子、ドラコなのだが、どうやら一番落ち着いているのはドラコらしい。
「自分達だけでどうにかできると考えるのはグリフィンドールのお家芸だな。だから傲慢といわれるんだ。いいか?実際はそんなに甘くない。狡猾といわれるかもしれないが人の手を使うべきときには使え!そして共通目的がある以上、最善の策を選んだまでだ」
サクサクと話を進めるドラコにルーピンは感心する。
「最初のボガートの授業で、"こんな授業がリディクラス(ばかばかしい)だねッ"とかいっていた君がここまでねぇ‥‥」
「「ぷっ!」」
ドラコを真似た声音で呟くルーピンに双子が吹き出すと、ドラコは分かりやすく顔を赤くする。普段青白い分変化が著しい。
「さてセドリック、私としては君がここにいるのが不思議なんだが。他の3人ほど分かりやすくレイと絡んでいないから」
「これでも2日に一度は会ってるんですよ。主に朝の散歩や、図書館での勉強とか」
「「そこでか!」」
ようやくセドリックとレイの関わりに気づいて、双子は唸る。
「僕としても彼女は守りたい存在です。他の3人ほど一緒にいられなくても。だからマルフォイに話を聞いて参加したいと思いました。本気です」
「‥‥‥‥わかったよ。よろしく頼もう」
ルーピンはセドリックと握手をした。
「さて、最初の今日は盾の呪文から入ろう。"守る"基本は攻撃ではなく防御だ。実際にクリスマスにはフレッドの盾に助けられた」
「ならウィーズリーは何を練習する?」
ドラコがたずねると、リーマスはいつもの穏やかな笑みをたたえて答えた。
「もちろんみんな一緒さ。ただのプレテゴじゃない。今日は"プロテゴ・トタラム万全の守りを"、そしてその後には"プロテゴ・ホリビリス恐ろしきものから守れ"を習得するんだ」
全員の背が伸びた。
「簡単ではないよ?いいね」
4人は各々頷いた。
ナイトの訓練がはじまる。


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多忙ルーピン.
3年生編は設定をかねてるのでオリジナル要素が多くてなかなか本当の話が進みません.笑
そろそろ一気にアクセル踏んでシリウスやピーターをだしたいところ
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