HP and SB 3 ○騎士団編

□9 I must not tell lies.
9ページ/9ページ



○考察

ここでは創作でなく原作において、リーマスが開心術に秀でているのでは?という考察をしたいと考えてます。既にこの考えを、当たり前じゃあ!と思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、日本語のファンページではあまりこの考えが登場していないようなので(中には丁寧に解説されているサイト様もあります)少し取り扱いたいな、と思いました。何故ならば我が二次創作では、この仮定を元に話が書かれているからです(笑)

ただの自己満足企画なので、お時間あってちょっと興味がある方以外はよく分からないと思われます(笑)
ぜひ飛ばして次章へお進みください。


それでは考察を始めたいと思います(*・∀・*)ノ

・そう思った切欠
昔日本語原作読んだときには何も思いませんでした。単純に気づかなかったのもあるし、その当時には開心術、閉心術の概念が出てきていなかった、ということもあります。が、近年英語原作で読んだときには開心術、閉心術の概念を持っていましたので、これは!となりました。
その気付きのシーンは先ほど出てきた、リーマスとシリウスの再会シーンです。

Lupin caught the wands all deftly, then moved into the room, staring at Black, who still had Crookshanks lying protectively across his chest.

"But then...,"
Lupin muttered, staring at Black so intently it seemed he was trying to read his mind,
"...why hasn't he shown himself before now? Unless"
-- Lupin's eyes suddenly widened, as though he was seeing something beyond Black, something none of the rest could see,
"-- unless he was the one... unless you switched... without telling me?"

※日本語原作アズカバンが手元に無いので(´・ω・`)
ともかく、リーマスは杖を構えてシリウスの"心を読もうとするかのように"目をじっと見た後で、途切れ途切れにシリウスの過去を理解したわけです。シリウスの向こうに何かを見たように。
セブルス曰く目を合わせることは必須なわけですから、これは!と思いました。



・それらしき記述
先ほど上げたボガードやディメンターの件の他には、

アズカバンの囚人、ハリーたちと会うシーンで既に名前を知っていたこと──(正直これは、私は狸寝入りで四人の会話を盗み聞いていたからわかったのでは?とも思いますが)

死の秘宝にて、ハリーたちに同行したいが旅の目的は言わなくていいと言ったこと──なのにアドバイスできたことなどから見て、ハリーたちの旅の目的は開心術で理解していたのではないか?

セブルスがハリーに閉心術の訓練をすることになった際、「あの人は優秀な『閉心術士』だ」と言ったこと──優秀な開心術士のはずの(笑)ヴォルデモートはセブルスが閉心術を使っていることを見抜けなかったのに、なぜリーマスがそれを断言できるのかを考えれば、自ずとリーマスがかなり優秀な開心術士となるのでは?

などなど沢山あります。



・一旦反論してみる

しかしここで、リーマスが優秀な開心術士ならばなぜシリウスの無罪をわからなかったのか、という反論が生まれます。開心術が使えたならばリーマスはシリウスとお互いがスパイだと疑いあうことはなかったのではないか?というわけです。
ここである海外サイトの解説を引用、まとめると、

@シリウスが優秀な閉心術士であるのでリーマスも破れなかった

Aシリウスがアズカバンにいる12年間のうちに習得したスキルだから、先の暗黒時代のときにはまだ使えなかった

Bシリウスとリーマスが会う機会がなかった

の三つになります。因みに私はBだと思っています。だってお互いにスパイだと疑いあってるのに、開心術閉心術とかいう危ない魔法があるのに、お互いに目を合わせる機会を作ろうとは思わないはず(笑)本当に自分がスパイなら試す価値はありますが、リーマスもシリウスも自分は別々の騎士団の情報を持っていて、相手がスパイだと思っている状況下ならそんなリスクはしませんよね(笑)

@のシリウスが優秀な閉心術士っていうのもグッとくる仮定なんですが、あんまりそれらしいイメージがありません(笑)シリウスの性格からして、もし閉心術が秀でているのなら、セブルスに自分の不満なんかを悟らせないのではないかと思います。これは閉心術云々より"読心術"云々のような気もしますが。
ハリーは嘘をつくのが苦手(正直)だから閉心術が苦手、と作者もおっしゃっています。確かに、単純にそれぞれ

+閉心術が得意
リドル(こっちは本当に得意と思われる)
セブルス(閉心術の方が得意と思われる)
ドラコ(作者公認。セブルスの開心弾けた)
ベラトリックス(ドラコに教授)

+開心術が得意
ダンブルドア
ハリー
(セブルス(閉心術の方が得意と思われる))
(ヴォルデモート(多分実力はそこそこ.笑))

と並べれば、シリウスが閉心術が得意っていうのは違和感があります。どちらかといえば、開心術側のイメージですよね。まあ、まるで寮のイメージですが(笑)

Aの12年間のように習得、もありえるのですが、個人的にはそれだと疑問が残ります。
シリウスは再会のシーンでリーマスと目を合わせて、素直に開心術にかけられているんですよね。それはリーマスが開心術を得意としていることを理解しているからではないでしょうか?
逆に言えば、リーマスも12年間シリウスを友人の仇と思っていたわけですから、リーマスがシリウスの無実を読み取ってくれないと、下手すればリーマスから攻撃されかねないわけです。その一発触発の事態でリーマスとじっと目を合わせたことから、シリウスはリーマスの能力を知っていた、つまり服役中より以前からリーマスはその能力を使えた、と考えます。


もう1つ反論の項目をたてるとなると、なぜリーマスが開心術を使えたならば、ハリーの指導役にならなかったのか、というものがあります。こちらも海外サイトから引用してまとめると、

@半獣嫌いのアンブリッジは、いかなる理由をたててもリーマスがホグワーツ、(またその周辺)にいることを許すはずがない

Aリーマスが騎士団の任務で忙しくて時間がとれない

などの理由があげられます。実際DA発案のときも、リーマスは騎士団で忙しすぎるとハリーが言っていますし、@A共に異論はありません。



・ここに来て閉心術士の可能性

リーマスが開心術士という考察をしてきましたが、実は閉心術士という考察もあったりします。
これはHarry Potter wiki 英語版で、閉心術についての項目に書かれています。

Remus Lupin was able to conceal the fact that Sirius Black was an unregisteredAnimagus from Albus Dumbledore and Severus Snape, both highly skilled Legilimens, throughout his entire tenure teaching at Hogwarts in spite of the latter's intense dislike for him and stated suspicion that he was aiding Sirius Black.....以下略

優秀な開心術士であるダンブルドア(シリウスをまだ疑っている)とセブルス(リーマスがシリウスを手引きしていると疑っている)を前にして、リーマスがシリウスは未登録のアニメーガスだと隠し通せたのは、リーマスが閉心術士だからではないか、という考察です。因みにbehind the scenesという項目に載っています。確かに納得です。
他にも、人狼であることを悟られないためにリーマスは閉心術を心得ている、という考えもあります。



もちろん作者のローリング様が何か言わない限り、確実なことは言えませんが、状況証拠からみて(笑)、私はリーマスが優秀な開心術士、かつそこそこの閉心術だと考えています。
そこでこのサイトの二次創作では、リーマスはそのような設定です。今までのアズカバン編、ゴブレット編、現在途中の騎士団編でもそういう設定で書いてきました。
ひとつのオリジナル設定としてもいいな、と思ったのですが、原作にこんなにたくさん散りばめられているヒントらしきものがあるので、原作設定との中間くらいのつもりで書いていきたいな、と思います。

完全自己満足の企画をここまで読んで下さり、ありがとうございます!
それではまた次章でお会いできることを祈って(*´ω`*)

出典
Occlumens - Harry Potter Wiki - Wikia
Is Remus Lupin an Occlumens/Legilimens?
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ