HP and SB 1 ○アズカバン編

□12 木の葉舞う街で
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ついたのは日本らしい、古くからの町並みが残る街。
「ふぅ、上手くいったようだね。さすがダンブルドア」
並みの魔法使いが作ったポートキーなら日本には入れないはずだ。
「魔法省に行くのですか?」
「いいや、今回は行かない。お忍びだからね」
そういってルーピンは地図をだす。
「杖はしまって。でもすぐ取り出せるように。ここはまだマグルと魔法使いが共存する地区らしいよ」
そういって広げられた地図の上部に書かれた地名は聞き覚えのあるものだった。
「キョート‥‥」
「ん?‥‥君は日本語がわかるのかい!?」
「ええ、まあ‥‥日本人ですし‥‥」
レイは苦笑する。
「でも3歳からイギリスだろう?昔覚えかかっていたとしても忘れてると思ってたよ」
「眠っている間はアルバスは日本語で話してくれてましたから。それから、ゴーストのビンズ先生や、バーベッジ先生も」
「へえ‥‥」
バーベッジ先生はともかくビンズ先生が日本語をどこで学んだのかは些か疑問である。
「でもこれは助かるよ。目的地はここらしい」
「ここから‥‥五キロほど離れていますね。バスとかはまだ走っていないみたいですし‥‥」
現在朝の7時。慣れているものならバスやタクシーを捕まえられるかもしれないが、この二人には難しい話だった。
「五キロなら歩こうか」
ルーピンの提案にのり、二人は歩き始めた。
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