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□〜03〜女性同士語りましょう!
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月子視点
あぁ〜…
結局全然眠れなかったよぉぉおおお!!!
多分昨日のあの人は今日転入してくるんだろぉなぁ
何年生だろ??
ん〜
とにかく起きて仕度しよう!!
全ての準備が終わって、寮を出て学校に向かった。
向ってたんだけど…
1つ上の先輩(もちろん男子!!)が声をかけてきた!!
いつも登下校は幼馴染ともみんな時間が合わないから、みんなバラバラで登下校してる。
たまに会ったりすると教室まで一緒に行ったりするんだけど、
今日は、一人で登校中。
いつもはあまり来ないけど
たまにこぉいう人達が来るのはすごく困る…
「キミがマドンナの夜久ちゃんだよねぇ??」
「やっぱ可愛いねぇ!」
「俺らとも遊んでよ♪」
ここではなかなか誰も助けに来てくれないことの方が多くて、抵抗しないと先が怖い
「なんですか!!やめて、下さいっ!!」
手首を引かれて、抵抗できなくて本気で焦ってあと少しで涙が溢れる…!!
って時に
『あなた達何してるの??キモいゎ』
なんていう、とってもクールで、でもどこか育ちがよさそうな言葉が降りてきた。
「あぁ?」
声のした方を振り返れば…
なんと!!昨日のひと!!!
「あっ!」
3年の先輩もその人の姿を確認すると若干、いやかなり驚いた顔をしていた。
私だってビックリだよ!!
だって昨日のあの美人さんが私を助けて(?)くれたんだよ!?
すごぃ感激!!
「なんだアンタ?」
「女子…だよな??」
「え?まじ??」
今は、先輩も今まで遠目で見てた人達もあの人を見て、驚いているよぅだった。
『いくらこの学校に1人の女子だからってこんな道のど真ん中でそんなはしたない行為をされたら、黙っても見ていられないわ!』
今まで見たこともない女性にしかも、的確に指摘され何も言い返せない様子の先輩たち。
「ぐっ…;」
「う…;」
そして、何も言わずに私の手を離して去って行った。
「(か、かっこいいっ!!)」
私は心の奥底で叫んだ。
『ふぅ』
私はすぐに体勢を直して助けてくれた人に向き直る。
「あ、あのっ!助けていただきありがとうございました!!」
頭を1度勢いよく下げ、ちょっとだけ頭をあげて上を見やると
『別に貴方を助けた訳じゃないわ』
『私がああいうのが嫌いだっただけよ』
そぅ少しだけ棘があるように言い放った。
『それに、貴方には昨日初対面でいきなり失礼ともいえる行動と言葉をかけてしまったしね』
「そ、それでも!!ありがとうございました!」
私はもう1度深く頭を下げる。
でも…
『早く頭をあげなさいっ!!私が悪いことしたみたいでしょう!?』
なんて言葉が返ってきた。
とても感謝の言葉を受け取る気はなさそうだった。