幕末恋風記[本編11-]
□十三章# 会話一
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俺の知っている限り、そういった女は一人しかしらねェ。
葉桜だけが危うくみえるほどに極端な強さと弱さを併せもっている。
腕の中で泣き疲れ、寝息を立てる葉桜をそっと抱きしめる。
葉桜の強さを、葉桜の弱さを、その心が壊れないように守ろう。
俺の手が届く限り。
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