Pandora Hearts
□黒兎の大鎌
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「お前の罪。それは――お前の存在、そのものだ」
生まれてきちゃいけない子供だったのか
死んだほうが良い人間なのか
生きているのに死んだような性格が悪いのか
俺には、よくわからない
ただ――……
「アリス」
「なんだ? 呼んだか?」
「ううん。なんでもない」
彼女のおかげで、俺はかなり変わった
いや、変わっていないかもしれない。
よくわからないけど
でも、俺にとって。
彼女の存在は、眩しい
ジャックの影響かはわからないけれど、彼女が愛しい
だから
君を悲しませるもの、ぜんぶ――……
「俺が壊してあげるよ、アリス」
ぱしっ
――……ぇ?
目の前に、アリスがいる
頬が痛い。
……叩かれた?