君と僕。

□Little Only
1ページ/2ページ



切っ掛けは、些細だった

――どぼっ

「わーっ! 要くん、大丈夫ですか!?」

雪でぬかるんでいた道で、盛大に転んだ

普通なら、すぐに立ち上がるのだけど

「わー。乗っかったー」

悠太が要の上に乗っかって、動けない

「降りろって!」

「だめだよ、悠太。要は弱いんだから、潰れちゃうよ」

祐希がたしなめながら、悠太の後ろに乗る

「なんで乗っかってるんだよ! 春。こいつら、どかしてくれ!」

要の説得と春の頑張りも虚しく、二人は全く降りようとしなかった

そんな状態が10分ほど続き、悠太が急に

「さて。飽きてきたところで、戻りますか」

と、言いながら降りる。
それに祐希も

「そうだね。座ってるだけじゃ、つまらないし」

と続け、ようやく要から降りた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ