ケロロ軍曹
□友達境界線
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「どうしたの軍曹?」
ガルルの一件から数日。あの日以来、軍曹の様子がおかしい。
うわの空というか、こう「ボーッ」としていることが多くなっている。
「ね、ゲームしない?あっ、ガンプラの作り方教えてよ。あの……えっとォ、それとも気分転換に散歩とか」
「冬樹殿、悪いけど我輩を一人にしてほしいであります」
「でも、軍曹」
「……ゲロ、少し考えたいことがあってさ。だからまた今度ってことで」
軍曹は、明らかに僕を避けていた。
☆友達境界線☆
「へぇ、ケロロが?んーまぁ、ほっときなよ。彼は彼なりに考えているんだよきっと」
「う、うーん…」
「冬樹君が気にし過ぎてるってこともあるかもしれないぜ?こーゆー時こそほら、笑って笑って♪」
久しぶりに睦実さんとのデート。笑いたい……笑いたいけど、やっぱり軍曹のことが気に掛かって出来そうにない。
睦実さんにイヤな思いをしてほしくないのに……。
「ごめんなさい」
「なに謝ってるの?フフ、君は本当にやさしいね」
頬に睦実さんの手が触れると、張り詰めていた感情が軽くなっていくように感じた。
「アイツが何も言わないなら直接聞いてみるのも手じゃないかな?」
「……そうですよね。お互いに黙ってたんじゃ解り合えないし。……うん、睦実さんに相談して正解でした」
「そうそう、人間ポジティブが一番ってね☆どうしようもなくなったらクルルに何か造ってもらえばいいからさ」
「え?あっ、そ、それはちょっと遠慮しておきます」
「そう?」
クルルに頼るのは一応却下ってことにして……本人にちゃんと聞こう。もしかしたら、僕が軍曹に何かしてしまったかもしれないしね。
だけどもし、完全に拒絶されたら……。
ううん!軍曹に限ってそんなことはないよ。
ない……よね?たぶん。
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