ケロロ軍曹

□争奪!タママvs睦実!
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それは冬樹の部屋でのこと。




遊びに訪れたタママ二等は、扉を開けるなり石のように固まってしまった。

何故ならば、ベッドの上では今にも×××(チョメチョメ)をおっぱじめそうな冬樹と睦実の光景を目の当たりにしてしまったからだ。


「何してるです二人ともっ!今すぐ離れるですぅー!!」

「タッ、タママ!?」

「早く離れるですぅー!!」


そう叫びつつ、二人の間に割って入り込むタママのその表情は嫉妬で鬼のごとく豹変している。
だが、イイところを邪魔された睦実もまた笑っていられるほど大人しくはなかった。


「男の嫉妬はかっこ悪いんだぜ?タママ」

「ムッカァー!生意気なんだよ、このボンクラ学生!ボクと軍曹さんのフッキーを横取りしようとしたてたくせにぃ!」

「やだなぁ、人聞きの悪いこと言うなって。もともと冬樹君は『俺の』だから」

「なんて図々しいヤツ!……フンっ、ならこういうのはどうですぅ?公平に勝負して勝った方がフッキーを所有するってのは」


何やらおかしな方向に話が向かっていると、冬樹は二人のやり取りを呆然として見ていた。
というか、口を挟む隙がないのである。


「俺が君と勝負?冬樹君を賭けてかい?」

「まぁー、アンタなんかにこのボクが負けるわけないですけどね」


すでに勝ち誇っているタママの態度に、睦実はニヤリと口の端を持ち上げて身を乗り出した。
そして、あろうことかタママの話に乗っかったのだった。


「オッケー!その勝負買った!」

「なっ、何言ってるんですか睦実さん!?」


慌てたのは冬樹。
自分を賭けて勝負だなんてとんでもない!と、説得しようと試みたのだが……もはや、二人には聞こえていなかった。


「勝負は三回戦!出題はボクが出すですぅ!」

「別にかまわないけど、俺が勝っても恨みっこなしだぜ?」

「タマタマタマタマ!それはこっちの台詞ですぅー!」


冬樹は力なくその場にしゃがみこんだのだった。





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