ケロロ軍曹
□ケロロ……の始まり
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「ゲロゲロ。例のアレは完成しそうかね?」
「くっくー。あと六時間ってところだな」
「六時間か……ゲロ。三時間で完成させるのだクルル曹長!」
「くーっくっくっくっ。了解だゼ、隊長」
ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
クルクルクルクルクルクル
☆ケロロ……の始まり☆
「うっしゃーーーー!!」
掃除・洗濯すべてヨシ!
お勤め終了であります!
ってことで、我輩のフリーダム タ〜イム!
「冬樹殿〜、ゲームしよーでありまーす!」
「んー、後にして軍曹」
「うん、後にする……ふぉお!?」
ゲロォーッ!
この振り向きもしない反応、またもやオカルトサイトでありますな!?
「冬樹殿ぉ〜、ほら新作だよ新作☆ゼッテー面白いからさ、一緒にプレイしよー?」
「……」
「冬樹殿?」
「…………」
「こ、こりはぁ!」
究極奥義「シ・カ・ト」でありますな!!!?
いかん!
いかんであります!!
我輩いつもここでしっぽを巻いて逃げる犬。
今日こそは勝ち取ってみせるなり!!(?)
「ヒドイ!冬樹殿は友達よりネットを取るというのでありますか?あまりにも……あまりにもヒドイ!」
「……」
「どうせ我輩なんて、我輩なんてぇ……ケロォ?」
このPCに映し出されているのは……。
「我が宿敵623!?」
ど、どーして?
何で冬樹殿が623のイロハのお勉強をしてるでありますかァ!!?
「冬樹殿!何故623のコト調べてんのよ!?どぼぢでぇ!?」
「もー、軍曹!少し静かにしてよ!あまりしつこいともうガンプラ買いに行ってあげないんだから!」
「ガーン!ぬわぁーにぃーー!!」
ゲロォーーー!?
それは駄目駄目!
絶対にそれは……あ。
あ。
「ゲロリ☆別にいいであります!もはや冬樹殿にガンプラを買いに頼むことは無くなるでありますから?」
「……」(←冬樹)
「……」(←ケロロ)
「……」(←冬樹)
「………」(←ケロロ)
「……」(←冬樹)
「うわぁーーん!なぜ何も聞かないの冬樹殿ぉ!?我輩ちょっとウツになりかけたよ?暗いの怖いよぉ!(?)」
「うん、ヨシ!」
ケ、ケロ?
何?この遣り遂げたーみたいな感じ。
「冬樹殿、一体なにを……」
「え?あー、ちょっと色々とね」
「ムゥ、怪しい」
先日の雨の日から冬樹殿はおかしいんだよね。
テレビで「むつ」の文字が発せられるたびに過剰な反応を示すしさ?
623と何かあったのは明確。
「623と一体何が」
「軍曹?」
「冬樹殿、我輩認めないでありますから」
「何を?」
何をだとぉー?
決まってるではないか!
「623との関係は断じて認めないであります!だって我輩」
冬樹殿のことが。
「フ、フユーッ」
冬樹殿のことがぁ!
「フユー、フユー」
「わー、これ昨日出たばっかの新作じゃない。軍曹早くやろー?」
「ちょっとー、話聞いてたぁ!?今一番大事なとこなのにぃ!」
「だって軍曹ったら、フユーしか言わないじゃないか」
「そ、そりはそのぉ……」
駄目だー!
このままではとても我輩言えん!
「仕方ない、アレを使うまで……いくぞ!」
「ぐ、軍曹?わぁ!?」
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