ケロロ軍曹

□タママ…の、行方
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シトシト、ジメジメ……雨の日ってのはこう憂欝になっちゃいますよね?
え?そうでもないって?
あー、それはアレですよ、あの宇宙人たちに洗脳されて……。


「このジメジメがボクの格闘魂に火を点けるですぅ〜!」


そうそう、気をつけないとこうなっちゃいますから……って、え?え゙え゙!!?


「くらえッ!タママインパクトォーーーー!!!!」


ギャーーーーー!!!!










☆タママ…の、行方☆










いつものようにガンプラ作りに勤しむ緑の宇宙人とそれを暖かく見守る健気な少女、そして地下では不気味な笑い声が微かに聞こえているそんな午後。


「はい、おじさま、お茶が入りましたよー」

「ケロ、すまないでありますなモア殿。しっかし湿気良いよねー?なぁーんもしなくても力がみなぎっちゃってさぁー」

「あら、そう」

「ゲェ!なッ、夏美ど……ゲロブッ」


夏美の攻撃!
クリティカルヒット!!


「アンタまた掃除当番サボったでしょ!?今日という今日は絶対許さないんだからッ、覚悟なさい!!」

「ゲェロォーーーー!!!」

「おじさまぁ!ってゆーか、絶体絶命?」


ケロロが夏美にボコられているその頃、雨の中でたたずむ見た目は地球人、真の正体は宇宙人!な、少年の姿が日向家の前でたたずんでいた。


「はぁ、何だか気落ちしてきたですぅ」


軍曹さんの愛を独り占めしたいですけど相手がフッキーだと思うとボクの嫉妬もかき消されていく気が。


「ううん!ここでくじけてたらダメですぅ!モモッチにもヒドイ目に……」

「西澤さんがどうかしたの?」

「ギクゥ!!フッ、フッキィー!」

「そんなとこでどうしたの?身体が冷えちゃうよ、タママ」

「おっ、おかえりなさいフッキー!まッ、待ってたんすよぉー」

「僕を?」


ここは取り敢えずいつも通り接して油断したところを捻り潰すですぅ!


「ささっ、フッキー、狭いですけど中で甘ったるぅ〜いココアでも飲むですぅ〜♪」

「狭いって……僕ん家なんだけど」





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