□in a loud voice
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★in a loud voice★




干し終えたばかりの洗濯物が、気持ち良さそうに風に揺れている。

そんな清々しい朝。


「サイクリング日和でありますなぁー」


そして本当ならば……と、我輩は何気に空を見上げた。

澄み渡った青い空に点々と広がる白い雲。
それは形を変えゆっくりと流れ去っていく。


「侵略、どうすっかなぁ」


こんな弱音をあの赤ダルマに聞かれたら、きっとこっぴどく説教されるに違いない。
正直なところ、我輩はどうしたら良いのかわからなくなっていた。

複雑な板挟みってヤツですよ。


「任務が終わっちゃったらサヨナラなんだよね」


口にした途端、自分の言葉に胸が痛んだ。
それが何となく不愉快で、我輩は無理矢理笑い飛ばそうとした。


「バッカだなぁ〜我輩。そんな先のことなんて判んないじゃん!それに侵略出来ないかもしれないし?って、いや、できないわできないで困るんだけどね……」


視線を二階の部屋に向けると、景色がボヤけていることに気が付いた。


我輩ダメだね、軍人なのにさ。


「……らしくないであります」


いやいや、大丈夫……我輩なら何とかやっていけるであります。
今までだって何とかしてきたじゃない。

そう自分に言い聞かすと、空に向かって叫んでいた。




「我輩は負けないんだぁーーー!!!」




そうであります!

我輩は誰にも……自分の弱音にも屈しない男!


「それがケロロ軍曹であります!!」


そして、我輩は……




「冬樹殿が大好きだーーーー!!!!」




ちょっと沈みかけていた気持ちも、この晴天のごとく爽やか。

そんな我輩の後頭部に、夏美殿の投げ付けたオタマが命中したとかしないとか。




*終わり*
提供:空をとぶ5つの方法


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