創作BL

□スイート・ラブ
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ボクの家族は、父と兄の三人家族。
兄さんとは半分しか血が繋がっていない。母の連れ子だったからだ。
その母は、ボクが産まれる時に亡くなったと聞きいている。


でも、淋しいと感じたことは一度もない。

父さんも兄さんも、ボクを大切にしてくれるから。だからそう思ったことはない。
ボクももう中二だし、子供みたいに泣いたりはしない。


うん……多分。


「トモ、夕飯だぞ」
「あ、うん。今行くよ」


唯一この家で料理が出来るのは、三つ離れた兄さんだけ。


「いただきます!」
「はいはい、どうぞ」


母さん代わりの兄さんは、すっごく頼れて優しい。相談にのってくれたり一緒に出かけたりしてくれて、いつもいつでもボクの味方だ。


「父さんは今日も遅いのかな?」
「だろうな。年末だし仕方ないさ」
「うん……」
「俺だけじゃ不満か、トモは」
「そんなことないよ。ボク、兄さんのコト大好きだもん」


そう言うと、兄さんはいつもの仕草で頭を撫でてくれた。ボクは本当に兄さんが大好きだ。
神様に誓って嘘じゃない。




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