ケロロ軍曹

□争奪!タママvs睦実!
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━━━Round1




「まずは『あやとり勝負』ですぅー!」

「何故あやとり?」

「冬樹君、ここは突っ込まないであげなよ」


それもそうかと冬樹は取り敢えず二人を見守ることにした……のだが、やはり落ち着かない。

そんな冬樹の心配を余所に、あやとり勝負はごくごく普通に進められ、ごくごく普通にタママが敗北した。


「まっ……負けただと!?このあやとり魔術師タマちゃんと呼ばれたボクがっ!!」

「悪いね、俺の一勝♪」


満面の笑みを向けられたタママの顔が引きつっている。
かなりカンに障っているご様子。


「そんなのまぐれに決まってるですぅー!次いくですよ!次!」




━━━Round2




ステージを地下基地に移すと、何やら見覚えのある光景が広がっていた。
白線で引かれた四角い図形に茶色いボールが一つ。


「これは……ドッジボール!?」


冬樹はまた慌てた。
二人だけでドッジボールをするなんて……そんなこと。


「不可能だよぉ!」


そう叫んだ冬樹の言葉はむなしく宙に消えていった。
何故なら、二人にとってそんなことはお構いなしだったからだ。
むしろ、二人ドッチボールは国家行事だと言わんばかりの迫力さえ感じられる。

いや、今の二人には『不可能を可能にする』、そんな力がどこからか湧いてきているのかもしれない。(無駄に!)


「フフフフフ……取れるものなら取ってみなさい。タママ必殺奥義・嫉妬玉を!!」

「やっぱりそう来たね。それなら俺はこのペンで!」


その時、タママの唇がつり上がったのを冬樹は見逃さなかった。


「睦実さん気をつけて!」

「え?……ッわ!?」

「引っ掛かったな!てぇーーーいっ!!」


嫉妬玉を投げると見せ掛けての不意打ち!

茶色いボールは睦実の腕に勢いよく当たると、コロコロと軽快に転がってタママの足元で停止した。


「未熟者め」

「くっ……負けたよ」


睦実は悔しそうに肩を落としてうなだれた。


これで1対1。同点。


次の勝負で冬樹を賭けた争奪戦に決着がついてしまう!(冬樹の意思に関係なく!)

張り詰めた空気の中、おもむろにタママの口が開くと睦実と冬樹の視線がそこに注目した。


「最終決戦はガチでヤヴァい!相手が戦闘不能になるまで戦い続けるバトル・ロイヤルですぅー!!」





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