ケロロ軍曹
□タママ…の、行方
2ページ/4ページ
「これは冬樹殿、お帰りであります。おや、タママ二等も一緒でありますか」
「ど、どうしたですか軍曹さん?スッゲー顔が変形してるですぅ」
「軍曹、また当番サボったの?」
「いやー夏美殿が容赦なくてさぁー、ケロン体じゃなかったら今頃あの世への片道切符を」
「ふぅ〜ん、なぁに?何か言いたそうじゃないボケガエル」
「キィーヤァー!冬樹殿たちけてぇー!」
「わ、軍曹」
「タ、タマァ!?」
ぐ、軍曹さんがフッキーの胸の中へ!
ああっ、そんなに抱きついたらお互いの息遣いも聞こえそうじゃないっすか!!
で……でも怒る気がしないのは何故?
寧ろ切なくなってくるような淋しいような。
胸がキューってして……。
「〜〜……ぼっ、ボク、ちょっとだけ地下基地にとんずらするですぅー」
やっぱり……やっぱりおかしいですぅ!
絶対おかしいですぅ〜!!
「ふはぁ、自分自身が許せなくなってきた」
今までは誰であろうと軍曹さんに近づくヤツには容赦しないボクなのに……なのにぃーーーー!!!
「フッキーにはタジタジなんですぅー」
「くくっ、坊や、それはナンセンスだゼェ」
「なんですかぁ?どーゆー意味ですぅ、クルル先輩?」
「トラブル&アクシデントのニオイがするってな」
「えー!?」
この人に相談したのがそもそもの間違いだったか。
「クックー、それよりよぉ、丁度良いもんがあるんだが……どうだ?使ってみるか?使用料は格安にしとくゼェ?」
「いかにも怪しすぎじゃ」
「先に言っとくが、こいつはポコペン人の発明品……いや、くだらねぇおもちゃだなコリャー、成果は保障しないからな?」
「どう使うんですか、コレ?」
ゲームボーイくらいの大きさで中央の画面がハート型。機械の天辺からは二本の直角が生えてるですぅ。
「相性検査機……文字通りの道具だ。調べたい相手とこの直角を握ることで相性が判るって寸法さ。ま、お遊び程度に使っときな、クックー」
借りなきゃいけない空気だったから思わず持ってきちゃったけど……。
「エヘヘ〜、まずは軍曹さんと試すですぅー」
→