創作BL

□夜の恋人
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血が散乱する部屋で、彼は歓喜の詩を唄っていた。



唄いながら、愛する人の身体から中身を抜き出し、綿を詰め込んでいく。
白い綿は血の色を吸い、みる間に赤く染まった。


「なんて美しいんだろう」


屈折した愛情は、こんなにも切なく狂おしい。
彼は夜を愛した。
自分の世界がそこには存在していたから。


そこへ彼は現われたのだ。


光が差さないこの夜に、彼は光を注ぐ存在になっていた。夜の住人には美しく愛おしい光。






「愛してるよ」

















「永遠に……」













そして彼は幸せそうに微笑むと愛した彼に優しくキスをした。



永遠の誓いのように深く。



†END†

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