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□こだわりの一品
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えー、ストーリーテラーだったミルキーは前回の反省を活かし御主人達が集まってる時に導入ネタをすると張り切っていましたが『それどころじゃない』そうなので今回はミルキーの代役として管理人が導入をさせていただきたます。

しかし何故彼女がそれほど余裕がないかというと……


「ちょちょちょミルキー何やってんだ!?」
「え?」
「生卵チンしたら爆発す」

―バァァアアン!!!

「したぁぁあああ!!!!」
「っ…!!」
「み、ミル、大丈夫ですか!?」


現在料理をしているからだ。

キッチンに立っているのはミルキー、ユピィ、シンフォの3機。珍しくエロゴンに弁当を作りたいなどと言ったミルキーの為に後輩2機の協力の元サンドイッチを作っていた。イケメンであること以外特に取り柄のないシンフォイーターの唯一の特技である料理。――だがこれでキッチンが爆発したのは何度目だろうか。シンフォの教え方が悪いのではない、ミルキーは人よりちょっとだけ、料理が苦手なのだ。


「………ユピィ、卵って実はダイナマイト的な手榴弾的な何かなの?」
「えっ………」
「…不思議。今度エロゴンに卵を投げつけてみようかしら。」
「み、ミル……。」
「卵をクソエロゴンに投げつけるのには賛成だけど卵は別に手榴弾じゃないってゆーか普通にやってれば爆発しないってゆーか…」
「もしくは実は私ビ○ンキのポイズンクッキングならず作ったものを全て爆発物に変える事が出来るバーストクッキングの能力の持ち主だったのね。」
「違うぅぅう!何故そーゆーおかしな方向に話が進んじゃったんだ!?くっ、これだからジャンプっ子は…!やっぱり読むならGファンだろ…!」
「確かにGファンは良いですが何か関係あるんですか?」
「ないよ!ノリだよ!!」
「だってシンフォ、卵が」
「卵はそーゆーもんなの!ゆ、茹で卵はいいからこのジャガ芋をマヨネーズと一緒に潰して。」
「…………。」


シンフォからボールに入ったジャガ芋をもらった彼女はジャガ芋とマヨネーズを凝視している。と、
――ブジュゥ!!!
そんなグロテスクな音を鳴らしながらジャガ芋を握り潰してしまった。


「ミル!?」
「?」
「え、な、なんでマヨネーズ手の平に乗せてジャガ芋握り潰してるんですか!?」
「シンフォが潰せって。」
「手じゃなくてサイバシでいいんですよ!」
「潰さなくていいの?」
「つ、潰しながらあえるというか…。」


(……潰しながらアエル。アエル?会うのかな。ジャガ芋とマヨネーズの偶然の出会いによる絶妙なハーモニー…、なるほど、芸術だ。)


「任せて。」
「だ、大丈夫ですかぁ?」


ジャガ芋とマヨネーズのハーモニーという訳の解らない解釈をしたミルキーは自信満々にサイバシを握った。彼女の論理で行くとサイバシはさながら、"文字通り"指揮棒なのだ。


「えぇええなんでサイバシを高速回転!?ジャガ芋びっちゃびちゃじゃないですか!」
「ハーモニーよ。」
「ハーモニー!?」
「次はどうするの?」
「じゃ、じゃがタラですから後はそのポテトサラダにタラコを入れるだけです。」
「タラコね。」
「い、入れるだけですからね?」
「?、何を心配してるの?」
「い、いえ……。」


ここで導入をするならユピィこと"ユピーラトル"は『可愛い小悪魔系エキセントリックガール』大胆な一面もあるが基本的には数少ない常識人である。
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