BOOK

□クラクション・ラブ
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6話目ですが早くも「学パロ」やっちゃいます…!!いやぁ、目眩く管理人の妄想がw

設定はまぁ年齢に合わせて…
エロゴン…ユピィの担任
ミルキー…新米保険医
ユピィ……女子高校生(1年)
シンフォ…男子高校生(3年)
ジュマロ…体育の教師
――です。こんな設定でもOKな人はどうぞ!






≫学園パロディ

「先生ぇ〜…」
「…また熱中症になったの3年A組13番シンフォイーター君。」
「今日はサッカーで突き指になっただけっス。」
「バスケじゃなくて?」
「ゴールキーパー。」
「ああ…。」


校庭側の扉から赤い髪の少年が一人入って来た。3年A組13番のシンフォイーターと言うらしい。
ギシリと椅子に座るのと同時にミルキーは氷嚢を取り出した。アイシングの為である。


「どの指?」
「人差し指…。つか、なんで出席番号まで覚えてるんですか。ちょっとキモイっスよ。」
「突き指2本に増やしましょうか。」
「今何て!?」
「貴方が私の初めての患者だから。まさか始業式早々高熱で倒れた貴方を看病するハメになるとは思わなかったわ。」
「だって校長の話がなげーんだもん…。」


ミルキーは差し出したシンフォの指を左手で固定し右手で氷嚢を載せた。


「あの、先生、アイシングくらい自分で出来ます。」
「…手握られるくらいでそんな反応するなんて最近の高校生はウブなのね。」
「バっ、ち、……あんただって俺と2つしか変わらねーだろーが!俺が1年の時あんた3年だぜ!」
「今は先生と生徒でしょ。」
「っ……!」


チクショー、とでもいいたそうにシンフォは氷嚢を指に宛がい、ミルキーはカルテにサラサラと何か書き出した。
沈黙が続く。


「もう感覚はなくなった?」
「え?」
「指の。」
「あ、あぁ…。」
「それじゃぁテーピングね。指出しなさい。」
「おう――――、!!?」
「…?」


ハッ、とシンフォは背筋を伸ばし廊下側の保健室のドアを見つめる。何事かと思いミルキーもそちらを見るが何もなかった。


「どうしたの?」
「お…悪寒が…。」
「風邪でしょ。今日はさっさと寝るのよ。」
「そーゆーんじゃねーよ!なんか…もっとおどろおどろしい感じで…」
「もしかして貴方私に敬語を使わない気なの?3年A組13番シンフォイーター君。」
「うっ…」
「ハイ終わり。さっさと授業に戻りなさい。」
「ぜ、絶対今すげー悪寒したんだから!幽霊でもいるんじゃーねーっスか!?」


そんな捨て台詞を吐いてシンフォイーターは校庭へと戻っていった。


「…敬語じゃないしそれ。」


――それに幽霊?バカらしい、そんなので怖がると思ってるのかしら。本当ガキね。と心の中で呟く。この学校は体が丈夫な人が多いのか基本暇だ。エアコンをガンガンにした部屋で煎れたホットの紅茶はまだ暖かいままである。
「はぁ……。」


良いことではあるがこれだけ誰も来ないと暇で仕様がない。暖かい紅茶に冷えた保健室、校庭のざわめきは良いBGMとなっていた。
――つまり、ミルキーはものすごく眠い。


(…どうせ今日も誰も来ないだろう。少々の職務怠慢だってきっと神様は赦してくれるわ。だってこんなに暇なんだもの。)


意を決し、靴を脱いでベッドへとダイブした。少し固くてホコリ臭いがベッドということにはかわりない。こんな事もあろうかと持ってきていた目覚まし時計をうつらうつらとしながらもしっかりと10分後に設定してカーテンを閉めた。
白衣が邪魔くさいが脱いだらいよいよ寝てしまいそうなので白衣は来たまま。

横になった瞬間に襲ってくる睡魔をミルキーは待ってましたと言わんばかりに受け入れた。誰も来ませんように、と呟いて目を閉じる。

――その同時刻


「…あれ、物音がしなくなったぞ…。もしやミルキーの身に何かあったのだろうか!?」


保健室の扉に張り付いている一人の男の姿があった。長い間いたのかこもった廊下の暑さにより額に汗を浮かべている。


「いや…まだわからねぇ、ボーっとしてるだけかも……。つか、忌ま忌ましいシンフォイーターめ、俺のミルキーに触るなんて言語道断!厚かましいにも程があるよ、絶対許さん…!」

※触ったのはミルキー

「只野のくせに俺のエンジェルと嬉し恥ずかしランデブーをするなんてあいつシバくしかねーな!」
「………てゆーか今ミルキーベッドにいるんだよな……。」
「………もしかして寝てる!?俺を試してるのか…!?男なら襲ってみなさいよ、みたいな!」
「ミルキーと保健室であんな事やこんな事しちゃったりして!あぁんもうバカん!俺そんなっ…先生なのにそんなイケない事できないわ!俺の教え子ちゃん達だって今教室でむさ苦しいヤロウ達と授業を受けてるって言うのに!全く、罪作りな女だぜミルキー…。」


エロゴンの妄想は止まらない。


「……よし、分かったよミルキー…。俺男になる!!」


ドッパーン!と背景に荒波が立つ勢いでそう決意しネクタイをキチンとしめる。そして―――


カラカラカラカラ………

「っ……………?」


こっそりと保健室の扉を開けた。そろそろと忍び足でカーテンに近付く。


(今行くよ、ミルキー!!!)


シャッ!!!


「ミルキー!!!」
「――!」
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