小説
□拍手 蓮華
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拍手小説です
※生暖かい目でみてください
「…寒いな」
弦一郎は冬の寒さに肩を震わせた
つい最近まで紅葉が綺麗だった木はもう葉が落ちてしまいなんだか寂しく感じる
「弦一郎,大丈夫か?」
肩を震わせた弦一郎に蓮二は心配そうに訊ねる
「…あぁ!!これくらいの寒さなど何のこれしきもな…」
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大きい冷たい風が弦一郎達を襲う
「弦一郎,無理はするな,風邪をひくぞ?」
そうして蓮二は自分の巻いていたマフラーを弦一郎に巻いた
「ほら、これでマシになっただろ?」
巻かれたマフラーからほんのりと蓮二の暖かみが伝わってくる
その暖かみに弦一郎はホッと一息吐いた
「すまないな…」
「フッ,気にすることはない。では帰ろうか」
そして蓮二は弦一郎の前に手を差し出す
真田はうつむきながらもその手を握り蓮二と歩き出した
((あぁ、冬っていいな…))
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(参謀、見せつけてくれるのォ)
(どうしたんですか?仁王君。)
(こっちの話じゃき,気にしなくてもよか♪)