番外編

□信用第一 ※
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…彼女はなかなか振り向いては、くれない。

いくらウチがおどけてみせても

どんなにウチが口説いても


彼女は笑うだけで、決してウチのモノにはなってはくれない…。






それなら、


振り向いてくれるにはどうすれば良い?


彼女がウチの事、気になって気になって…仕方が無くなるくらいにするには、


どうすれば、良い?























「滝川センセー」

ドアを開けて入ろうとしたら不機嫌な顔の滝川先生。

大抵ウチが保健室を訪れたら、こんな顔をされる。


「なんや、ウチの事嫌いなん?」

笑いながら言うけど、半分は本音。
いくら打たれ強いウチだって、毎回こうだと流石に傷つく。


ウチより数十cmも背の低い滝川先生はウチを見上げて不機嫌な顔のまま口を開いた。

「嫌いとか、そうじゃなくて…何で毎日来るんですか?」

「そんなの決まってるやん。滝川センセに会いに来とるんやんか」

ニカッと爽やかな笑顔で本音を言ったら、ぷいとそっぽを向かれた。

「真鍋先生は、授業サボってまで来るじゃないですか。教師として、どうかと思います」


あいたたたー…。

痛いトコ突いてくるなぁ、滝川先生。

「でもまぁ、今は授業入ってないから、えぇやん!」

立ち話もなんだし、と付け加えて滝川先生の背中を押しながら保健室に入った。
せっかく来たのに、門前払いなんて、御免やしな。



無事、中に入れたのは良いが、まだ滝川先生の機嫌は悪いまま。
腕組みをして、ウチを睨み付けるような視線で見上げる。

「保健室は、具合の悪い人が来る所です。元気の良い真鍋先生が来る所じゃありません」

「いやぁ、なんかな、ずっと胸が苦しいねん…ドキドキして…それは滝川センセの事を考えるだけで、キュウっと締め付けられるように…」

いつもの様におどけて、胸を抑えて演技してみたが、滝川先生は笑いもせず、さらに目付きを鋭くさせるだけ。


…どうしたものか。


「あ!ウチな、熱あるねん!」

思いついた様に言ったら、疑いの目を向けられ、体温計を手渡された。

「じゃあ熱を計って下さい」

「おーえぇで!ちょっとベッドの方で計ってくるから待っとってな!!」


数分して、音が鳴ってから、滝川先生の元へ行き、体温計を渡した。

「40℃…」

体温計が出した結果。

あ〜…流石に少し高過ぎだったかな…。


ため息をついて体温計をケースにしまった滝川先生。

「…真鍋先生?体温計を手で擦って温度変えましたね?」

「う…」

「授業をサボりたい高校生じゃないんだから…」

「うう…」


飼い主に叱られた子犬の様に頭を垂れたウチ。
既に言い訳すら見つからず、黙り込んでしまった。


「私、色々やることがあるので…」

机へ向かおうとする滝川先生。

「じゃあ、どうしたら…」

ウチの呟きに振り向いた。

「どうしたら滝川センセの側におれるん?!」

叫ぶ様に聞いたら、びっくりしたのか…きょとんとした顔をした。


「ウチは、本気で滝川センセの事好きやねん!やから、いつも一緒におりたいんや。やからいつもここに来るねんて…」

冗談を言える余裕すらなくて。
きっと、目はうるうるしてるだろうし、声は裏返った。
恥ずかしくて、情けなくて…滝川先生を見る事さえできない。

あーウチ、格好悪…。



「それ…」

滝川先生の呟きに、恐る恐る顔を上げた。
滝川先生の顔が少し赤いのは、気のせいだろうか…。


「それは、本当ですか?」

「勿論や!ていうかいつも好きやって言っとるやんか」

「だって、生徒達にも言ってるから…」

「う…」

た、確かにウチは…タラシやけど…。

「じゃあ…これでも信用無い?」

腰を屈めてから、滝川先生の顎を右手でくいっと持ち上げ、唇を奪った。

「なっ!!」

唇を離したら、滝川先生は顔を真っ赤にして、唇を手で抑えた。

「何するんですかっ!!」

「何って、キスやけど?」

「そ…それは、分かってます!!」

キスだけで慌てふためく。

…可愛い…。



「もうウチ、止まらんわ…」

「え?」

何かを喋ろうと、開きかけた口を再び塞いだ。

今度は、そう簡単には放してやらない。


「んっ!!」

逃げ惑う様に動く舌を自分のそれで絡めとると、すぐに苦しそうな声を上げた。

手をつっぱって、放してくれとするが、その腕を掴んで、自分の肩へ持っていった。
肩へ回された腕は、ウチのジャージをギュッと掴んできた。



それから追い討ちをかける様にさらに中で動き回れば。

「ふっ…んんっ!!」

滝川先生の艶めかしい声と、ぴちゃぴちゃと粘着質な水音が部屋に響き渡った。


ウチが舌を動かす度に滝川先生はピクピクと体が反応している。
それが嬉しくて、さらに激しく中で暴れた。

「はぁ…はぁ…」

口を放してやったら、ウチにもたれかかって、荒くなった呼吸を整える。

「そんなに良かった?」

笑いながら耳元で囁いてみたらさらに顔を真っ赤にした。


滝川先生の恥ずかしがる表情がたまらなく愛しくて、耳を甘噛みした。

「やっ…」

そして形を探る様に舌を動かして…。
滝川先生が感じてる隙に、白衣を脱がしにかかった。

「んっ…ちょっ…と…」

「んー?何や?」

「何してる…んですか…ぁっ」

「何って、これからナニしようと思って」

「そんな…やっ…」

「あ。そうやな!ごめん!」


一度脱がすのも、耳を攻めるのも止めて、滝川先生に謝った。

そしたら滝川先生はホッとしたのか、胸を撫で下ろした。






「ここじゃ、痛いよな!保健室なんやし、ベッドでしような!」

「へ…?」

ニッコリ笑って言ったら、滝川先生の顔はみるみるうちに青ざめていった。

そろ〜っと逃げようとする滝川先生の腕を掴んで、抱き寄せた。

「何で逃げるん?」

「だって…」

ウチの腕の中で暴れる滝川先生。
そんな滝川先生に、いつもより数倍低い声で、耳元で囁いてやった。

「…気持ちよくしてやるよ…」


すっかり大人しくなった滝川先生を抱き抱えて、ベッドへ運んだ。

滝川先生をベッドに寝かせて、その上にウチ。

不安に潤んだ瞳を向けられたら…もう、どうしようもなくなってしまう。

「恐がらんでも、えぇよ?滝川センセはただウチの事感じてくれたらえぇ…」


震える滝川先生の口を再度塞いだ。
今度は優しく、けれどやらしく動く。

右手を衣類の中へスルスルと滑り込ませて行って、胸へとたどり着いた。
ブラのワイヤーの上をなぞる様に人差し指をゆっくりと動かした。

「っ…!」

ピクリと体が反応する。
ウチはそのままその指を後ろまで持っていって、ホックをプチンと外した。
締め付けの無くなったブラの隙間から優しく揉んでやった。

「あっ!…ゃん…」




たまらなくなって、両方の突起を摘んで刺激する。


恥ずかしそうに顔を手で隠す仕草も、涙目でウチを見る視線も、何もかもが愛しくて…。


滝川が足をモジモジしているのに気付いた。

「下も触って欲しい?」

耳元で囁くと、ふいとそっぽを向かれた。

素直じゃないとこも、可愛いんだけどね…。

右手を下の方へ移動させて秘部をズボンの上から撫でる。

「ひゃぁっ!?…やだっ…!」

上半身を起こして、ウチの行動を阻止しようとして来たので、すかさず下着の中へ手を滑り込ませて、直接触ってやった。

すると再び横になり、体をビクつかせて、大人しくなった。


「よう濡れてるなぁ…気持ち良ぇんやろ?」

「…っ!!」

むぅ…。
相変わらず無視…。
…それならこっちにも手がある。



クチ…

わざと音を鳴らす様に中をかき混ぜた。

「ゃ…やだっ…あっ…!」


真っ赤な顔と潤んだ瞳で懇願してくる。
そんな顔をもっと乱してやりたいなんて思うウチは…Sっ気があるのかもしれない。

今度は指を出し入れする。
指に愛液が絡みつき、さらにやらしい音が保健室に響き渡る。

「あっ…あぁっ…ん……っ」

段々滝川先生の喘ぐ声が大きくなるにつれ、ウチの指もスピードを増してゆく…。

既にイきそうな滝川先生。

「んっ…んんっぅ……!!」


一度指を引き抜いて、思い切り奥を突いて、腫れ上がった突起も一緒に弄ると、中をビクつかせてイってしまった。

***

キーンコーンカーンコーン…

「ん…」

快感の余韻に浸っていたら、チャイムで目が覚めた。

そのチャイムが、まるで魔法を解く呪文の様に、先程までの戸田先生の出来事を思い出してしまった。
それはもう、走馬燈の様に、一から十まで、細かくリアルに…。


慌てて起き上がると、腰の痛さがソレの証拠で…。

「お。やっと起きた。腰、大丈夫?」

ニカッと隣りで笑う真鍋先生が決定的な証拠で……で…。

「いやああああぁぁぁああぁ…」

「な、なんやその変な叫び声は…」

「ケダモノ!」

「け…ケダモノ?!ウチが?!」

「近寄らないで下さい!!」

「ん"〜…あんなに気持ちよがってたくせに、なんか酷い言われようやな…ウチ…まぁえぇわ。とりあえず、服来たら?今のチャイム授業終了のやから、生徒くるかもしれんよ?」

ハッとして自分の体を見た。
産まれたままの姿の私…。

「いやあああああぁあぁぁぁああああぁぁぁぁああああ!!」

「ちょっと…やたら"あ"が多…ゴフッ!?」

ツッコミを入れてくる真鍋先生のみぞおちに思い切りグーを入れてやった。














「し…信用されてないなウチ…」






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