番外編
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「お疲れ様です、滝川先生…」
「うん…」
「恐かったですよね…」
「うん…」
先ほどの事を思い出すと、体が震えてきた。
それを見た鳴神さんは、ギュッと抱きしめてくれた。
鳴神さんの優しいぬくもりに、安堵して、背中に腕を回す。
「落ち着く…」
鳴神さんの、一定のリズムを刻む心臓の音を聞いていると、とても気持ちが落ち着いて、震えもとまっていた。
「あの痴漢…」
「ん?」
「あの痴漢が、少し羨ましいです」
「へ?」
突飛な発言をした鳴神さんにびっくりして、体を離して顔を伺う。
そしたら、鳴神さんは何とも言えないような、複雑な表情をしていた。
「滝川先生に…あんなにいっぱい触って、羨ましいです」
「…」
「痴漢が先生に発情するのも、無理ないですよね。こんな可愛い格好してる女の子居たら、触りたくなりますよね」
「ちょ…鳴神…さん?」
段々と近づいてくる鳴神さんの顔に、しり込みするが、後ろ頭を手で押さえられて、もう片方の手で、顎を押さえられ、完全に動けない状
態となり、鳴神さんの唇を受け入れてしまう。
「んっ…」
浅いキスを何度もされて、顔が真っ赤になる。
どうしていいか戸惑っていると、不意をついて、口内へ鳴神さんが入ってきて、体を強張らせた。
「な、鳴神さ…っん…」
ピチャピチャという水音が耳を刺激して、翻弄される。
段々と力が入らなくなって、鳴神さんに支えられている状態。
「はぁ…」
やっと離してくれた頃には、すっかり息が上がってしまっていた。
その私を見て、鳴神さんはにっこりと微笑む。
「先生に、発情しちゃいました」
「…え?」
どう意味?って聞く隙すら与えず、私をベッドに押し倒す。
「先生のその格好、反則ですよ…他の生徒にも、先生にも…誰にも見せたくありません…」
スカートは下着が見えるか見えないか瀬戸際の丈で、ワイシャツのボタンは胸元ギリギリまで開けてて、キャミを着ていないからブラが透
けている…。
あぁ、本当。
きっとこんな格好見たら、襲いたく、なるよね…。
私、こんな破廉恥な格好して電車乗ってたんだ…。
「って、ちょ、ちょっと…待って?」
「待ちません。待つなんて、無理です」
私の言葉を聞かずに、ワイシャツのボタンを外し始める鳴神さん。
抵抗しようとするも、二つの膨らみを揉まれて、甘い声が漏れてしまった。
「んっ…駄目ってば…」
「…駄目?駄目なのに、ここ、こんなに尖ってますけど?」
「ひゃっ…んんっ」
いつの間にか自己主張をしているソコをつつくように触られて、体が跳ねた。
わざと中心を触らない様に揉んだり、かと思えば、ソコを丹念に集中的に触ってきたりと…強弱の付いた触り方に、身を捩って悶えた。
なんだか、授業をサボって保健の先生が居ない隙にイケナイ事をしている生徒達の様な感覚に、ドキドキする。
「気持ち良い…ですか…?」
耳元で囁く様に尋ねられて、それすらも体は反応してしまう。
「ん…気持ち…良い…」
それを聞いた鳴神さんは満足そうに頷き、右手をするすると下の方へ移動させる。
「もっと…気持ち良く、してあげますよ…」
鳴神さんの愛撫ですっかりびしょびょになった下着の上から、ある部分を撫で上げられて、体がビクンと跳ねる。
「ここ…すごくおっきくなっちゃってますよ?」
「やっ…そこっ…」
「ここが…何ですか?」
そこに触れられる度に体に快感が押し寄せてきて、手が離れると、快感を求めてしまう。
「ぁ…もっと…触って?」
理性の限界に達した私は鳴神さんにおねだりしてしまった。
「ふふっ…素直な滝川先生も…とても可愛いですよ…」
下着をズリ降ろし、両足を大きく開かせられた。
「ここ、凄くヒクヒクしてますよ…?やらしい先生…」
「や…言わないで…」
ソコから溢れ出た蜜を掬い、突起を擦りあげられて、一瞬頭が真っ白になる。
「あっ…!!」
そのまま、擦るピッチをあげられて、声も抑えられなくなるくらいの強い刺激に体がびくびくと反応してしまう。
「んっ…んんっ…あっ、あっ…んっ」
一度、手を止められて、思わず鳴神さんを見つめた。
「…これから、どうして欲しいですか?」
「え･･･?」
「先生の口から、聞きたいんです。教えてください」
怪しく微笑む鳴神さんに、赤面する。
そんな恥ずかしい事、言えないよ…。
「言わないと、ずっとこのままですよ?」
「〜っ…」
鳴神さんって、結構意地悪なんだ…。
どうして欲しいか、分かってるくせに。
「…ください」
「え?声が小さくて聞こえませんよ?」
「中に、挿れて…ください…」
蚊の鳴くような声で、呟くように言うと鳴神さんはとても満足したようで、にこりと微笑んだ。
「ふふっ…よく言えましたね…」
「っ!!」
突然の鳴神さんの侵入に、中がキュッと指を締め付けた。
「力…抜いてください…奥まで入れませんから…」
「ん……っふ…」
力を抜くと、ゆっくりと奥へ、奥へ入ってくる…。
その度に意識が飛びそうになる。
「今、全部入りましたよ…」
「んっ…」
「動いても…良いですか?」
こくこくと頷くと、少しずつ、ゆっくりと抜き差しを始めた。
「はっ…あっ…ああぁ…っ」
クチャ、クチャ…と卑猥な音が部屋に響き渡って、私の頭の中は、何も考える事ができなくなるくらい、快感の渦に溺れてしまう。
段々と激しくなる動きに、自然と腰が揺れる。
「駄目っ…もっ…イっちゃうっ…」
「良いですよ…イってください…」
「んっ…!!」
体をビクつかせて、私は達してしまった。
***
「ねぇ鳴神さん…」
痛む腰を擦りながら、制服から自分の服に着替える。
「はい、なんでしょうか?」
その上に白衣を羽織る。
「メンタルケア、なんかじゃなかったよね…?」
「あぁ、そうでしたね。メンタルじゃなくて、体のケアでしたね」
あははと笑う鳴神さん。
「体のケアは、必要ないんじゃ…」
「いえ、そんな事ないですよ。あの変態ｵﾔｼﾞに先生のお尻触られたんですから…」
にこりと微笑みながら、遠慮なしに私のお尻をさわさわと触ってきた。
「ひゃっ…もう…ちょっと…」
私の反応が楽しいらしくて、まだ触っている鳴神さんの手を掴んで上に持ち上げた。
「この人、痴女でーす」
終.