BOOK
□繋いだ手を離さないで
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
今日は俺と桜乃の初デート――
桜乃が迷ったりしないように
家まで迎えに行って、それから
手をつないで街中を歩く。
ときどき周りのやつらから
『お似合い』とか『恋人同士』
なんていう言葉がでてきて
少し照れる。
「桜乃…」
「はい？」
――――ぎゅっ
繋いだ手に力を入れる
「今日は十分に
楽しもうな！！」
「はい！」
彼女は満弁の笑みを
俺に向けてきた
ああ……なんかもう……
「よ…よし！
行くか！！」
「はい！！」
桜乃は俺にとって
世界でいちばんの
愛しい人。
絶対に離してなんか
やるかよ。
【 繋いだ手を離さないで 】
( ///// )(…？…)
→あとがき
.