BOOK

□誰も知らない秘密のキス
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「キスしたい……」



急に思ったことだった。
そして思わず口から出てしまった




「ふぇ…?ふぇぇぇぇええ!?」




彼女がこんなにも真っ赤になってる
それを見て可愛いなんて思って
しまうんだからやっぱり俺は
相当の桜乃バカだ。それはもちろん
自分でも自覚してる。




(桜乃は分かってないんだろうな…
 俺がどれだけお前に惚れてるか)





抱き合うのだって、キスだって
別に初めてってわけではない。



むしろもう数えきれないほど
やってきたし、もうそろそろ
慣れてもいい頃だけど……。




彼女がこんなにも必死に
キスをさせないように
してるんだから、しょうがないか…










「さっくの〜」



し――――ん…





「…?桜乃…?」


「…すぅ……」


「…へ…?」



なんとも言えない可愛い寝顔で
思わず赤面してしまう。



て、いうより……



「はぁ…普通…寝るか…!?」



…こうなってしまったら
仕方がない。安心されているのか
男としてみられてないのか…。




寝込み襲うつもりなんて
さらさらない。



でも…ちょっとだけ……





―――――ちゅっ






俺だけが知っている甘い甘いキス





「お前が悪いんだからな」







【 誰も知らない秘密のキス 】
(起きたら覚悟してろよ…?)
(…すぅ…すぅ…んん〜)







→あとがき





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