BOOK

□I love you
1ページ/2ページ






ただいま英語の授業中……




赤也はいつものように
授業中ともかかわらず相変わらず
熟睡していた……のではなかった。



そう―…今日に限っては
起きていた。



それは,赤也が愛してやまない彼女
竜崎桜乃のことを考えていたからだ






「桜乃、今頃なにしてっかなー…」





窓の外をじーっと眺め
やはり授業は全く聞いていなかった






「……………は愛情表現によく
 使われている。」




「………は!?」




「なんだ?切原どうした」




「先生!!もう1回!!
 もう1回言ってくれ!!」



「愛情表現によく使われ…「その前!」
 I love youは……」





I love you……I love youかぁ…














「桜乃!」



「赤也さん!」



「悪い…待たせたか?」



「いいえ…今来たとこです」



「そうか。じゃ、行こう」



「はい」







「ん〜!冷たくておいし〜!」



「そうだな」



「…あれ…?赤也さん…
 食べないんですか…?」



「ん?いや!食う食う!」



「……今日の赤也さん
 なにか変です。
 どうかされましたか?」



「あ…いや…その…」



「…?…」



「桜乃…1回しか言わねえから 
 よく聞けよ?」



「?…はい」



「I love you…」



「…え…?」



「意味…分かるか?」



「分かります!!
 すごくうれしいです!!」



「そうか…よかった」



「でも赤也さんが英語言うなんて
 めずらしいですね。苦手と
 言っていたのに…」



「ん?いや…これくらい
 どうってことねぇよ!」



「ふふ…」









【 I love you 】
(俺は君を愛している)






→あとがき




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ