BOOK

□立海のお姫様
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「……」




あのあと桜乃はステージ裏まで
連れていかれ、なぜか着替えを
させられたり、化粧をさせられていた





「あ…あのぅ…」



「しぃ!静かに!」



「は…はい!」



桜乃ははぁ…と小さくため息をつく



すると委員長らしき人がやってきた




「あなた、お名前は?」



「あ…えっと…竜崎桜乃です…」



「ここの学校の人じゃないよね?
 どこの生徒?」



「青学です」



「青学…」






「じつは、あなたにおりいって
 頼みがあるの!!!」



「た…頼み…。
 私にできることなら……」



「あなたにしかできないの!」



「私にしか…?」



「そうよ!じつはね…今カップル対決
 が開催されているんだけど…1組の
 カップルの女子が倒れてしまって…
 出れなくなっちゃったのよ…。
 で、なんとかして代わりの子を
 探そう!ってことになったんだけど
 なかなかいなくってね…それで
 あなたを見つけたのよ!!!」




「はぁ…私ですか…」




「そうよ!あなたはなにもかも完璧!
 ぴったりだわ!!!」



「で…でも…」



「相手の男子にはもう言ってあるの
 もうすぐこっちにくるはずよ」



「へ!?男の人!?」





コンコン……




ドアのノック音が聞こえてきた。
失礼します、と言って入ってきた
男子は桜乃を見て固まった……




「こちらがあなたのお相手よ」



「あ…よろしく…お願いします…」



「こちらこそ…よろしく…」




(ふぇ〜大変なことに
 なっちゃったよぅ〜)




(すごく可愛い子…
 どこの子だろう……)











「それでは最後の組の発表で〜す
 笹本・竜崎ペアで〜す!!!」




2人が出てきたとき…まわりの生徒たち
は息をごくんと飲んだ。
ドレス姿で出てきた桜乃はもう本物の
お姫様みたいに美しく、清らかで…
それはもう生徒全員を虜にした。







「すべてのペアが発表されたとこで
 次から審査に移りま〜す!!」








会場が盛り上がる中、ある1人の男も
そこに足を運んでいた…





「なぜ竜崎があんなとこにおるんじゃ…」









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2011.12.30









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