BOOK

□ほのぼのと。
1ページ/1ページ






「さっくのー!」




「ひゃう!」




いきなり桜乃の後ろに現れ、
桜乃に抱きついたこの男は
切原赤也、桜乃の恋人だ。





「あ…赤也さん…///」




「桜乃に会いたくなって来た」




へへっ、と笑って言う赤也。
桜乃は顔がサーッと青くなった





「『来た』って、いつもは部活中の
 時間じゃないですか!!!」




「ん?そうだよ」




「『そうだよ』じゃありません!
 早く戻って練習しなくちゃ
 いけません!!!」




「そう焦んなって」




「焦りますよ!!」




のうてんきな赤也に桜乃は
オドオドしてばかり





「幸村部長に怒られてしまいますよ」




「その幸村部長におつかいを
 頼まれてきた」




「おつかい?」




「そ。桜乃を連れて来いだってさ」




「私を?」




「ああ」




「なんでしょう…?
 なにか用事があるのかな…?」




「……でも」




「はい?」




「やっぱ桜乃は俺のもんだから
 幸村部長には貸してやんねー」




「はぃぃ!!?」




赤也がサラっと言った発言に
桜乃は顔を真っ赤にしてしまう





「つーわけで、遊びに行こ?」




まだ顔を真っ赤にしながら固まっている
桜乃を強引に連れ歩いて結局その日
部活を休んだ。(サボった)












【 ほのぼのと。 】
(赤也さん!部活は……)
(いいの!いいの!)





2012.01.15




.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ